忘れられた賢者の異世界譚

天昌寺 晶

序章   前世は賢者

 ある世界にて、異世界より導かれ集まった4人がいた。

 その者達は、その世界が直面している災厄

から、世界を救う為に集められた。

 そして時が流れ、見事災厄から世界を救い

、その4人は少しの時間をその世界で過ごした。

 その間、彼らは四王と呼ばれた。

 災厄から世界を救ってから数年が経ったある日、4人の内、賢者と呼ばれていた男以外の者が、元居た世界に帰った。

 そして、一人だけ異世界に残った賢者は、残りの余生を過ごしていた。

 その賢者の最後は、とても寂しく、その世界に偉大なものを残したにもかかわらず、自分が拾って弟子にした元孤児の数人のみであった。

 この弟子達に見守られながら、賢者はこの世を去った...。


 しかし、この偉大なる賢者の物語は、ここでは終わらなかった。

 賢者は記憶を持ったまま、元の世界に転生したのだった。

 

 この物語は、その後の話である...。

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