ダレカノシワザ

なゆうき

上司

 俺は朝からイライラが取れていなかった。それというのは昨日の夜が原因なのは明白だ。


 会社での飲み会があり俺は気が乗らなかったが、社会人の宿命として参加せざるを得なかった。


 そこで嫌味を言うと有名な上司に捕まり半ば拘束状態だった。周りも自分が生贄にならずホッとしているのか見て見ぬふりをしている。


 気持ちは分かる……。俺だってそうすると思う。


 そして、その嫌味上司はくどくどと仕事の嫌味から始まり、勤務態度、性格的な事まで話は及んでいった。


 顔では苦笑いを作り繕っていたがいい加減イライラは募っていく。やがてお開きになり解放されたがそのイライラは翌朝になっても消えていなかった。


 

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