第3話 障害があろうとも
二人は図書館の広いテーブルで公募に応募する予定の短編小説を執筆している。図書館にはあまり音が少ない。なので、西谷大地と塩田恵のペンの音や辞典をめくるページの音等が、静かな図書館に響く。
目標のために大地は頑張る。公募に応募する予定の短編小説を自分で考えて執筆する。恵も執筆を頑張る。先に西谷大地が執筆の手を止める。両目を閉じて首を左右にゆっくりと振る。塩田恵は続けて執筆を。やはり大地は統合失調症当事者になってからというもの、集中力が多少の低下がある。幻聴の声を聞いていたり、お薬の副作用で眠くなったりと、集中力が落ちてしまうことは当事者の意思とは関係ない。集中力が低下してしまうことは、当事者の数だけ様々だ。
ここで、塩田恵も執筆の手を止める。二人は静かに会話をしている。クスクスとする西谷大地と塩田恵。
障害があろうとも、西谷大地も努力する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます