8月31日(火)【25】やさしく
水やりをせずに放っておいた朝顔が、枯れたまま棒に巻き付いている。
棒の先へと伸びた螺旋は、つかまるものが見つからず、そらへとのぼるすべを失って、だらんとこうべを垂れかたまっていた。
ぼくはそのツルをつまんで引きはがす。
くるくると右回りに。ちぎれないようにやさしく。
螺旋おくり 夏のあさに姫おりて たかき @takaki646
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます