表現の自由と幻聴

野口マッハ剛(ごう)

表現の自由と詩

混乱のなかで 言葉は 流されて

時として 混乱のなかで 新しい言葉が生産される

ほら また 幻聴が 騒がしいぞ

読み上げられる混乱のなかで 詩を 文を


外から聞こえる ノイズのような言葉のナイフ

連動の幻聴 現実と妄想の 混乱のなかで

表現の自由は 混乱のなかで 流されて

生産される混乱 脳の病気 不治の病


資本的社会主義国家

表現の自由の規制 破壊の独裁 ますます全体主義が加速する

個人主義を蹴散らして 表現の自由を蹴散らして


国民の団結 個性の排除 時代は戦前の前に 表現の自由を殺してまで


この絵はなんだ?

男性二人組の絵です

これは共産主義的な絵だ!


かつての表現の自由を殺してまでの法の前には誰も立ち向かえなかった

教育者、教師は 相応しくないという理由で逮捕されるあの時代

今の時代にも 何とも言えぬ あの時代の空気


さて、戦前のような目に見えぬ空気


表現の自由と時代

自由と表現と人の営みのなかの時代の陰


遠い時代のなか、国家が表現の自由を殺してまで

これから、近づく破壊のノイズ


表現の不自由は、自由だからこそ、迷うのです

表現のなかに、時代の不自由が、見えるのです

表現の自由は、踏み絵ではないのです


私の脳の混乱のなかで自由が殺されても

表現の不自由までは殺せない

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