第103話 はじめての〇〇

「ユメ!」


 わー、濃厚なキスや。

 いつもと同じやのに、同じやない。なんか微妙にぎこちない。

 というか、幼女のカグヤ様とはキスもはじめてか。気持ちが40歳なんで、悪いことしてる感じがする。


「カグヤ様!緊張してます?」


「あほ!そんなこと聞くな!」


「このあと、するんですね。実は僕。したことないんです。だから、よくわからないんですけど。」


「うちもはじめてや!そんなん気にするな!なんとかなるわ。」


「そうなんですか!2700年もですか?」


「そうや!すごいやろ!」


 ある意味すごいです。理由はわからないですけど。



「あとこれ、みんながいるんですけど、こんな特殊な環境でいいんですか?」


「せやな。それはちょっと思ってたんやけどな!」


「えー♡そこ気にするの?私もしたことないんで、ちゃんと見とかないと!」

「はい、私もです。見ておきます。」

「そうなんだよ!見ておくんだよ!」

「私もしたことないんで☆見ます。」

「そうですね。ここはどんなものか見せていただかないと。」


 みなさんも経験なしなんですね。

 誰もわからないと。

 逆に気が楽か!

 もう出て行ってとはいえないし。

 今更恥ずかしくはないんだけど、こういうのって、雰囲気とか気にしないんかな?


「カグヤ様はどうですか?みんながいても大丈夫ですか?」


「まあ、しゃーないな。ほんじゃ、いっちょやるか?」


 この人に雰囲気とか、考えなくていいんとちゃう?


「はい、優しくお願いします。」


「それ、こっちのセリフやろ!」


 たしかに!


 とか言いつつ、喉乾いて来た。緊張してるんかな?


 一応、知ってる知識を総動員して、やってみます。すべてAVのおかげです。めっちゃ見ましたから。それしかないでしょ!



「あ!ユメ!お前、知らんとか言うてめっちゃ知ってるんとちゃうか?ものすごい気持ちええんやけど。はん!」


「あ!するのははじめてなんです。でも、するところは、めっちゃ見たことがあるんです。それを真似してるというか。」


「そうか。ええで!めっちゃええで。はん!」


 なんか、みんなでガン見なのも恥ずかしいし、いいと言われるのも、逆にめっちゃ恥ずかしいんですけど!


「ユメ!ええわ!ものごっつええわ!」


 幼女が悶えてる!これはあかん!



「ユメ!そろそろ来て!」


 ついにこのときが!40年の童貞生活にピリオドを打つ日が来るとは。


「カグヤ様!行きますよ!」



 う!ナンジャコリャー!

 うおー!気持ちええ!!



「カグヤ様!大丈夫ですか?」


「うん、問題ない。」


「痛くないですか?」


「うん、問題ない。」


「動きますよ。」


「うん、問題ない。」


 うおー、たまらん!気持ちいい!止まらん!

 腰が止まらん!

 わいは猿や!プロゴルファー猿や!



 みんながガン見の中、カグヤ様の吐息だけが聞こえる。ものすごい光景や!


「カグヤ様!もうダメです!」


「うちももうあかん!」


「出ます!」



「「あ゛ーーーーーーーーーーーーー!!」」


 気絶寸前。魂持ってかれた。

 2人とも、放心状態で身動き取れず。


 祝!脱童貞! ビバ!脱童貞!


 テッテレー!心のレベルアップの音したわ!




「はー、ユメ!すごいわ。ものすごいわ。比べもんにならん。」


「カグヤ様!すごく良かったです。卒業しちゃいました。ありがとうございます!」


「カグヤ様!そんなにすごかったの?」


「そうやな。まさに昇天って感じや。」


「へー♡いいなあ!」


 余韻に浸りつつ、まったりモード。

 なんか、体に変化があるのがわかる。


 見てたみんなが、我慢出来なかったのか、密着してきた。動きが怪しいと思ったら、モニカが、はむっ!って!


「ちょっと!モニカ!さっきお風呂で2回したやろ!」


「だって、刺激が強すぎて。もう1回だけ♡」


 まあ、僕は全然いいんですけどね。


 このあと、3巡目に突入しました。

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