第67話 イガタウンへ

 本日、異世界22日目!


 ダンジョン討伐を明日にした理由は、今日は一旦イガタウンへ行って、エルザさんを迎えに行こうと計画していたからだ。

 心配してるはずやし、こちらの事情も伝えたいしね。


 カグヤ様号ジェットバージョンでもイガタウンまでは半日かかる。

 それに今日中に戻って来ないといけないから、少し早めに出発する。


「カグヤ様!今日は往復になります。

 すいませんけど、よろしくお願いします!」


「おーけー!

 MPさえ切れんかったったら楽勝や!

 せやさかい、ユメは濃厚なサポートを頼むでぇ!超濃厚なやつや!」


「承知です!

 ほんじゃ、みんな行くよ!」


「「「「承知!!♡☆」」」」


 ほんまに快適やなぁ!

 カグヤ様はノンストップで半日飛び続けられるんです。すごいスタミナ!


「ユメ!見えてきたぞ!」


「はい、帰ってきましたね!」


 いつも通り、岩陰に一旦着陸してから、街に向かう。

 門を通過しとにかく、冒険者ギルドに到着!


「サラさん!ソフィアさんいますか?」


「はい、支部長室にいますよ。

 勝手に行っていいですよ!

 支部長からそう言われてるんで。」


「ありがとうございます!

 行ってきます。」



「ソフィアさん!

 あ、エルザさんもいたんですね!

 ただいま戻って来ました!」


「おー、ユメ!戻って来たか!

 エルザがもう心配してうるさいんだよ。

 それでどうだった?」


「はい、カナール皇国の状況ですけど、これこれこうで……。」


 知ってる情報やこれからの計画などを順番に説明してゆく。



「そうか。そんなことになってたのか。

 まあ、最悪の事態は避けられたってことだな。」


「本当にありがとうございます!

 サイモン兄弟がグルになっていたとは……。

 あいつら、許さない。」


「エルザ!もういいよ。

 あとは皇国がなんとかするはずだし、私は黒の軍団に入れたし。

 まあ、途中は辛かったけど、今は結果オーライかな?へへへ☆」


「エマ様!そう言ってもらえると救われます。」



「それはそうと、エルザさん。

 今日は報告だけじゃなくて、エルザさんを迎えに来たんです。

 カナール皇国に一緒に戻りませんか?

 もちろん王都ですけど。」


「え?いいのかい?」


「はい、そのために来ましたから。」


「ありがとう!ありがとう!」


 すごく嬉しそう。来て良かった。


「でも、今日中に戻らないといけないんで、すぐに出発しますけど、いいですか?

 まだ、皇国内の処置が終わってないので、皇王様から外出の許可はいただいてるんですけど、日中だけの制約があって、夜には戻らないといけないんです。」


「わかった。もちろんお願いします!」



「ソフィアさん、そういうことなんで、当分、カナール皇国にいることになると思います。

 あと、すいませんけど、キースさんとザークさんに伝えてもらえると助かります。」


「ああ!わかった。お前も忙しいな。

 まあ、姫様がなかまだからってカッコつけて無茶しないことだな!頑張ってこい。」


「ありがとうございます!

 では、また戻ってくるんで!

 エルザさん!行きましょう!」


「はい!よろしくお願いします!」


「みんな、行くよ!」


「「「「承知!!♡☆」」」」



 いつものように門を出て、岩陰までダッシュ!エルザさんはついて来られるんやな!



「エルザさん!僕たちは隠密スキルを使いますので、見えなくなります。

 なので、エルザさんをおんぶしますね。

 あと、これから、カグヤ様号で移動するんですけど、乗る時にフォーメーションがありまして。

 そのですね。

 長旅になりますので、鎧を着たままだと、いろいろ不便がありましてですね。そのー。」


「あ、脱げばいいんですね。」


「あ、はい。そうしてもらえると助かります!

 無理言ってすいません、」


「あ、いや、こちらこそ申し訳ない!

 すぐ脱ぐから待ってて!」


 ものすごいスピードで装備一式を外していく。

 脱いだ下はすごく薄着で、というかほぼ下着やん!

 しかも脱いだら、やっぱり、バインバインやった。これまた、脱いだらすごいのよ!


「装備は預かりますね。

 マジックポーチに入れておきますので。

 それじゃ、おんぶします!」


 むにゅ!むにゅむにゅ!

 ほえー、すごい弾力!

 鍛えてる身体ってこんな感じなんや〜!

 また、違った感触が〜!


「お頭〜☆変な顔してるよ!」


「そんなことない〜!言わないで〜!」


 恥ずかしいやんか!もう!



「カグヤ様!お願いします!」


「おーけー!帰りも濃厚なの頼むでぇ!」


「承知です!それじゃ、みんな!隠密!」


「「「「承知!!♡☆」」」」


「ほな、行くでぇ!」


 カグヤ様号ジェットバージョンで皇国へとんぼ返りです!

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