第50話 エルザ再会!
本日、異世界19日目!
あれから3日間は、東の森で狩りまくった。
上位のスライム相手にレベル上げを頑張っている。そのおかげで、カグヤ様、ハガネ、コガネ、僕がレベル4に、モニカ、エマがレベル2に上がっている。冒険者ランクも18(黒8)になった。
街に帰り、ギルドで報告が終わると、支部長室に呼ばれたので行ってみると、もう1人の女性が待っていた。
「エマ様ーーーーー!よがっだ〜!」
号泣でエマに抱きつく女性。
「エルザ〜!ありがとう!うわーん!」
号泣でエルザに抱き返すエマ。
実にいい!感動!
「ユメくん!
エマ様を助けてくれてありがとう!
希望は捨てていなかったんだが、不安に押しつぶされそうだった。
ここに着いて、ソフィアから無事を聞いてどれだけ嬉しく思ったかわからない。
本当にありがとう!」
「エルザさん!
いえ、成り行きでしたので。
それより、今エマは、僕たちのなかまになってましてですね。
それについてはどう思ってるかが心配でして。」
「エマ様!
ユメくんのなかまに入られたのですね?
お顔を見る限り、楽しそうで良かったですが、どのような形でそうなったのか教えていただいてもよろしいですか?」
エマは、こちらをチラッと見てどうするか?と伺ってくる。もうお任せします。
「森でエルザと逸れた後、食べものも無くなって隠れていたところをお頭に助けてもらって、この街まで送ってもらいました。
それでその〜、お頭のことを、好きになってしまいました!」
えーーーー!そっち?
いろんなところを端折った!
端折った方がいいところは、端折ってない。
嬉しいけど、どうなる!?
エルザさんは、こっちをジーーっと見てる。
「それで、ユメくんはどうするつもりなのかな?」
エルザさんは、こっちをジーーっと見てる。
それとは逆に黒の軍団はニコニコしてる。
僕は汗が止まらない。もう観念しよう。誤魔化すの無理。圧がすごい。
「はい、エマと契約をしまして、黒の軍団のなかまとして受け入れることになりました。
神様に誓って、これからも一緒にいたいと思っています!」
「お頭〜☆だいしゅき〜!」
うわー!ここで抱きつかないで〜!
「わかりました。今まで異性に何の興味もなかったエマ様が、ここまで好意を持った方は初めてです。
後日、皇王様にお会いしていただきますからね。いいですね!」
「は、はい!」
「お頭〜!面白いんだよ〜!」
「お頭!素敵です!」
「お頭〜♡私もずっと一緒だよ♡」
それ、ややこしくなるから〜!
エルザさんは、こっちをジーーっと見てる。
「エルザ!もういいか?
エマ様とも会えたことだし、今後どうするかを話してもらえるか?」
「まず、私たちを襲撃したのは、第一王女派だろう。エマ様は、まったく次期皇王即位に関心がないので、油断していた。
今となって思えば、小さなリスクも取り除いておくということだろう。
確かに有事の際には、第二王女につくと思われているだろうしな。
ただ、越境してから私も戻っていないので、皇国の現状がわからない。
できれば、王都に行って、情報を入手すると共に、皇王様、第二王女様にエマ様の無事をお伝えしたい。
なので、私のみで一旦、皇国に戻ろうと思う。エマ様は、私が戻るまで、ここにいて欲しい。」
「エルザ!今は行かない方がいい。
無事に辿り着けるとは思えない。
情報だけなら、ギルドでなんとかしてみる。
気持ちはわかるが、少し落ち着いて考えろ。」
そう言われて、エルザさんも考え込んでる。
確かに、僕もリスクが高いんじゃないか?と思う。ソフィアさんの意見に賛成だ。
「あのー、皇国王都までの地図って持ってますか?」
「あ、お頭〜☆それなら、私が持ってますよ!」
持ってたんかい!そういえば、マジックポーチあるんやったっけ。
地図を広げて、皇国の地理を確認。
王都は皇国の中央にある。その西側にウェスタウン、第三王女すなわちエマの住んでいた街がある。王都の東側にイースタウン、第一王女が住む街がある。
ウェスタウンまでなら行けそうかな?
「エルザさん!ウェスタウンも危険ですか?」
「なんともわからないが、街は我々が襲われたことも知らないと思うので、街自体の危険はない。ただし、今も襲撃したものは張り付いていると考えた方がいい。近づくのは危険だ。」
そうなると、やっぱり直接王都まで行くしかないのか。この距離は、ちょっとかかるな。
一気にいけないと、まだ僕たちには、リスクがあるな。どうしましょうかね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます