第32話 ソフィアの想い
長考の中で、何かに思い至ったようです。
「そのことなんだけど、私からお前たちに頼みたいことがある。
悪いけど、今はお前たちしか頼れないことだよ。
先伸ばしにしていたが、もう決着をつけないといけないだろう。
『あの子には、普通に幸せな人生を歩いて欲しい。』
だから、今からあの子を呼んで話をするから協力してくれ。
何があっても、責任は私が取る。」
そう言って、ソフィアさんは部屋から出て行った。かと思えば、すぐにモニカさんを連れて戻ってきた。
「モニカ!そこに座って!」
モニカさんは、黙ったまま、席に座った。
すごく不安そうに見える。
「モニカ!以前から頼まれてた例の件、今回受けようと思う。
今まで断り続けて悪かったと思っているが、この街にはお前を連れて行ける奴はいなかった。
もちろん、私が行けば良かったのだが、支部長である以上それはできない。
ただ、今はユメたちの実力なら可能だろうと思ってな。」
「あのー、ソフィアさん!
どういうことか、教えてもらえますか?
ついていけてないんで。」
「ユメ!モニカを連れて討伐に行って欲しいんだ。前から頼まれていてな。
実際にやってみなけりゃ、わからんそうだ。頼む!」
「僕たちでいいんですか?」
「モニカ!どうするんだ?」
「はい……よろしくお願いします。」
やっぱり不安そうやんか。いいんかなぁ?
「ユメ!そういうわけだ。よろしく頼む。
今日と同じように、東の森までスライム討伐に行って欲しい。
そこで、レベルの低そうなスライム1匹にしてから、モニカに狩らしてやってくれ。
本人も危険は承知だ。怪我しても構わん。
死なないようにサポートを頼む。」
ソフィアさんも辛そうやな。
これは、きちんと守らないといけない。
「はい、わかりました。
僕たちで、必ずサポートします。」
「ありがとう。
モニカ!それと、これが最後だと思ってくれ。あとは自分で考えるんだ!わかったな!」
「はい、ありがとうございます!」
あー、2人ともめっちゃ泣いてる。
見ててつらい……。
「ユメ!話は変わるが、今日の実績でお前たち3人のランクを19に上げる。
下で冒険者証を書き換えてもらってくれ。
モニカ、ユメたちの対応頼む。
あと、仕事が終わったら、またここに来てくれ。私の昔の初心者用の武器と装備を渡す。
それを装備して、討伐に行ってくれ。
私から門番には伝えておく。
決行は明後日だ。明日は自由にしてくれ。」
僕たちは、冒険者証の書き換えをしてもらって、お宿に戻って行った。
モニカさん大丈夫かなぁ?
まあ、考えても仕方がない。
結果はどうであれ、モニカさん本人がどうにかするしかないんだから、僕たちはフルサポートするだけだな。
今日も夕ごはんは、ザークさんと一緒に食べている。この人、いつもいるんやけど。
なんで?親衛隊長はどうした?謎。
一応、今日の出来事をザークさんとミーザさんにも、それとなく話しておいたけど、そーかって言うだけだった。
たぶん、ソフィアさんとモニカさんの事情や想いはわかっているんだろうなって反応だった。
部屋に戻ると、みなさん速攻全裸です。
また、今日も全部むしられました。うほー。
全・裸♫ 全・裸♫ 全裸祭り〜♫
全・裸♫ 全・裸♫ 全裸祭り〜♫
それにゃんこ祭り?
それからは、日課のルーティーン!
密着!幸福の全裸サンドウィッチからの急速濃厚エナジーチャージ!
からの〜亀さん高速ギアチェンジ!ヌホー!
2速で最高速に達しました。早っ!
「お頭、いっぱい出たね!」
「お頭、いっぱい出ましたね!」
「ユメ、いっぱい出たな!」
なぜ、毎回言うの?
このあと、お風呂タイムでも
ゴーーール!!ゴーーール!!
本日合計3点のハットトリックです。
若いって素敵!
得点王目指して頑張ります!
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