第4話 2人のクノイチ

 あれからずーっとこちらを見てるよ。


 状況がまだ掴めてないけど、とりあえず、2人のステータスを確認するために全鑑定を使用してみた。


〈ステータス〉

 コガネ 13歳 レベル1

 ジョブ クノイチ

 HP 10/10 MP 10/10 BP 60

〈スキル〉

 隠密(ステルス)

 

〈ステータス〉

 ハガネ 13歳 レベル1

 ジョブ クノイチ

 HP 10/10 MP 10/10 BP 60

〈スキル〉

 隠密(ステルス)


 え?13歳?まじですか?学園。

 の割には大人な雰囲気やなぁ。

 あー、2人ともレベル1のクノイチですか。

 確かに服装が和でクノイチっぽいんで納得なんですけど、露出が多いような気がする。

 あと、HPとMPは低いのに、BPが僕より高いんですけど、なぜ?



「あのー、すいません。

 ちょっと、お立ちいただいてよろしいですか?」


「「はい!」」


 2人に立ってもらったら、結構、身長も高い。

 たぶん、160cmくらいあるんちゃうちゃう?

 13歳って中1ってことやからな。

 まあ、女性の方が成長は早いっていうし、そういうことでしょう。

 でも、やっぱり発育が良すぎる。

 特にお胸がアミアミのクノイチインナーシャツ?越しに主張してます。

 主張しまくりやがりです!

 やっぱり、そりゃ、見ちゃいますよ。

 むっつりですから。しょうがないです。

 神様にバレてた?


 ちなみに、僕は165cmくらいあると思うので、彼女たちより少し高いのですよ。

 良かったよ〜。助かったよ〜。


 コガネさんは黒を基調に少し金色のラインが入っている衣装で、ハガネさんは同じ衣装でラインが銀色。似合ってる。

 インナーはアミアミの網状態!



「お頭!こちらからもよろしいでしょうか?」


「はい!お願いします!」


 コガネさんからです。びっくりしたー。


「もう少し、敬語なしで普通に喋ってもらっていいですか?

 ちょっと堅苦しいので、私も普通に戻したいんですけど。」


 コガネさんは無理してたんですね。



「あー、そういうことなら、そうさせてもらえると、こっちもありがたいのでお願いします!」


「まだ硬いけど、ありがと!お頭!」

「お頭!ありがとうございます。」


 コガネさんはいきなりフランクな感じ。

 ハガネさんはそのままかもしれません。



「それじゃ、わかればですけどお二人のステータス見させてもらったんだけど、僕よりHPとMPが少ないのにBPが高いんですけど、何故かわかりますか?」


「それはスキルが関係していると思います。」


「BPはステータス基礎値に戦闘用スキル分がプラスされるみたいだよ。」


 ということは、僕の全鑑定と無限収納は非戦闘用スキルでステータス基礎値のみだけど、彼女達の隠密は戦闘用スキルだからプラスされてるということだな。


 戦闘用スキル欲しいー!


「あー、なるほど、理解しました。

 ありがとうございます!」


「もう、喋り方が硬いよ!普通に喋って!」


「はい!」


 あ、ヤバい。


「うん、わかった。」


「よろしい!」


 怒られたけど、ちょっと嬉しかった。

 こんなに同世代の女性と会話するのはじめてだもんね。でも、なんか自然に話せてるよ。

 こっちの世界に来てよかった!

 あれ?感動で心の汗が止まりません。


 神様!本当にありがとうございます!

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