第3話 はじめてのテイム
◇◇◇◇◇
時は戻って転生先の異世界の草原。
何らかの気配がしているので、そちらの様子を見ているが、気配は止むことがない。
かと言って、向こうからこちらに来る様子も今のところない。
「来る前に神様の言ってた『あれ』かなぁ?」
なんだかマサユメの意識に中にうっすらだけど、誰かに呼ばれてるような気がする。
しかも、心地いい感じしかしないぞ。
「よし!とりあえず、行ってみよう!」
こちらの世界に来てから、なんかポジティブになってる?
性格変わった?
気配のする方に近づいていくと、誰かに呼ばれてる感じがだいぶ強くなってきて、今ははっきりとわかるようになってきた。
「これは間違いなく『あれ』やな。
なんか緊張してきたぞ。」
慎重に近寄っているつもりだったが、なんかどんどん速度が上がっているぞ!
大丈夫か?マサユメ!
いた!!あれだ!!
目の前にいる2匹のスライムがこちらの様子を伺っている。
スライムに目はないようだけど、めちゃくちゃ見られてる気がするー!
これは、僕は悪いスライムじゃないよ!ってやつだな。
「あれ?そういえば、なんで2匹なの?
これもサービスですかぁ?神様!」
すると突然、マサユメの意識の中に声が聞こえてきた……。
〈スーパーゴールデンスライムがなかまにして欲しそうにこちらを見ています。
なかまにしますか?〉
〈スーパーメタリックスライムがなかまにして欲しそうにこちらを見ています。
なかまにしますか?〉
「キターーーー!スーパー2匹!やったー!
これはナイスなやつだな。頼みますよー♪」
マサユメは意識の中で2匹ともなかまにするを選択!YES!YES!ダブルYES!
〈スーパーゴールデンスライムがなかまになりました!〉
〈スーパーメタリックスライムがなかまになりました!〉
「やったー!ポケ○ゲットだぜ!」
いわゆる天の声が聞こえたあと、マサユメの目の前に2人の少女がひざまずいていた。
やっぱりスーパーテイムの擬人化ってこういうことなんですね?
嬉しいような、なんというか。
これって会話できるのかなぁ?
目の前の少女2人が顔を上げた。
双子さん?
顔は瓜二つで超絶クールビューティ。
顔立ちが整いすぎてて、前の世界でもちょっと見たことがないくらいの超美人。
ヤバい!ヤバすぎ!
2人の違いは髪が金髪と銀髪、瞳が薄い金色と薄い銀色くらいで、ほんとに似ている。
「お
お会いできて嬉しいです!
どーぞよろしくお願いしま〜す!」
「お
同じくお会いできて光栄です。
よろしくお願い申し上げます。」
「あ、あ、ありがとうございます!」
マサユメは、豪快にお辞儀をしたまま。
『プチュン!』
意識がロングフリーズしている……。
はっ!あれ!?気を失ってた?
これってどうなってるの?
お
もしかして、僕の後ろに誰か人がいるの?
マサユメは、そーっと後ろを振り向く。
うーん。誰もいない……。
そして、そーっと元に戻る。
やっぱり、こっちを見てる?
うー……。ですよね?
僕しかいませんよね?
「あ……マサユメです。
こちらこそよろしくお願いします!」
これが……はじめてのなかま、2人の美少女との出会いであった……。
◇◇◇◇◇
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