姉妹と魔術とブラックスター

登場人物表

浅倉明里(あさくら・めあり)――――浅倉家の魔術師後継候補。姉である矜持が強いが少し抜けている所も。魔術の腕前は一流で、ＳＰの対策の為天理と協力する。虚実機関の情報もチェックして抜け目はないが、自分の事になると何故こうも見落としや失策があるのか。

浅倉絵理(あさくら・えり)――――病弱なメアリの妹。火野命に能力を与えられブラックスターとして起動する。何かが仕込まれた形跡があるが、呪いは自身が元から溜め込んでいたものでもある。

倉久天理(くらひさ・てんり)――――改人アナリサ。能力〈メタル・ボックス〉はあれど重宝されておらず、ポップトーンにはゴミ扱いされている。しかし防御には絶大の効果を発揮し、メアリの協力で更なる発展を遂げる。

ポップトーン――――虚実機関の改人。能力〈ロウ・ライフ〉。不潔で横柄だが情報収集や工作に長けている。絶望と諦観に染まっており、自他問わず扱いは粗雑。

スワン・レイク――――虚実機関の改人。ポップトーンが手配した狙撃手。淡泊。

広瀬久生(ひろせ・ひさお)――――メアリの親友。不器用だが思いやりは深く、絵理を一番に心配している。メアリにしか絵理を理解し支える事は出来ないとも考える。

浅倉君英(あさくら・きみひで)――――メアリたちの父親。没落した名門の当主。魔術協会の小さな会誌に参加する学究肌であるが、実践は不得手で魔力炉も小さい。

明智雫(あけち・しずく)――――メアリの体術の師匠。メアリよりも絵理の自滅を不安視する。また鋭い観察力を持ち、姉妹の性格の不一致を歯がゆく思う。

今中祭(いまなか・まつり)――――雫の経営する古書店店員で大学生。テニスサークル所属。明るい性格だが勝利至上主義を嫌っている。

初出(はつで)――――浅倉家に雇われ、絵理の世話を任される丁寧な女史。

火野命(ひのみこと)――――ブラックスターと呼ばれ、亡霊として残留するディストーション。能力を与える才能があり、ある失踪事件を契機に同盟グループを作り、何らかの目的を共有していた。原理の使者に八つ裂きにされ、処分された。

イニュエンドゥ――――赤青帽子の原理の使者。服装は半パン体操服姿。今回もディストーションに反応し出現するが、メアリたちにも接触し本人は楽しそう。