第十九話 三石琴乃氏 ~生きる女性の味方~
子供の頃、テレビ朝日で初代『セーラームーン』をやっていた。
普段は教養クイズ番組を見ている時間帯で家族そろって夕食を食べていた。
だが、変身シーン近くになると誰ともなくリモコンでチャンネルを『セーラームーン』に変え、当時刺激的だったシーンを黙ってみていた。
それから、『新世紀エヴァンゲリオン』テレビ版が放送されて葛木ミサト役が三石氏だと知った時は驚いた。
完全終結を謳った『新世紀エヴァンゲリオン air まごころを君に』では「しっかり生きて、それから死になさい!」「大人のキスよ」などセーラームーンの月野うさぎでは考えられない、というか想像できない過激な行動やセリフが多かった。
ナレーション云々いっているが、実は私、耳が悪い。
障害とは言えないが、聴力検査で検査した看護師さんから「あー、ちょっと耳悪いですねぇ」と言われる程度の悪さ。
そのせいか、実は女性の高音域の声は聞き取りにくい。
メゾソプラノに至ってはほぼ、超音波。
だから、芝居がかった若手俳優(女性)の悲鳴なんてほぼ無音に近い。
実はセーラームーンの時も同じようなことがあった。
でも、三石氏の『ウチくる?』という番組でのナレーションは実に聞き取りやすかった。
ちょうど、うさぎちゃんとミサトさんの間ぐらいの声で楽しそうにナレーションをしていたのが印象的だ。
内容としてはゲストと、その人が通い慣れているお洒落スポットを練り歩くという「あまり、お金、かかってないなぁ」と思われる内容だ。
あるベテラン俳優は三石氏を「大人しそうな子だけど大胆なこともできる子」と評している。
彼女も演技などが認められてドラマに顔出し出演をしている。
正直驚いた。
若手俳優やベテランに交じっても違和感がない。
「すごい俳優(声優)さんだなぁ」
と思う。
私の耳限界の心地いい声はこれからもずっと続いていくだろう。
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