第5話

 俺は朝起きはするものの眠気がどっと体に流れる

クソがよぉ


「若」


 そう呼ばれ振り向くとそこにはシズカがいておそらく俺のであろう荷物とシズカのであろう荷物を持っていた


 さすがシズカ

準備万端だな


「そうだったな。」


 シズカは、俺がクソ親父に頼み込んで側近にしてもらった

 だから、シズカは歳が違かったから俺に合わせて2年も入学を遅らせたんだった


「兄ちゃ、セツナおるすばんがんばる」

「いい子だな」


 俺は頭を撫でようと手を出すとセツナはその手にチュッとキスをした


「いってらっしゃい」

「ああ」


 そう言ってセツナは、駆け足でエレベーターの方へ向かう


「どうぞ」


 俺はシズカから荷物と制服を受け取る。

俺は、トイレで制服に速攻で着替え、第3塔の外に出る


 以前、兵士で埋まっていた庭は誰もいなく、ひどく心地よかった


 あの従業員達。

もしかしたら、俺が殺してしまった人の中に含まれてるのかな


 俺は、溜息をつき自分の愚かさを呪う

感情に身を任せてはいけない


 そう強く感じる


 俺は人を殺した

大勢を復讐に身を任せて殺した


 これは、ちゃんと天のくれたチャンスなのか?

俺はそう思い、オーディンを思い出す


 ・・・・ないな

俺に興味なさそうだったし


 俺は、うじうじするのやめて、家の門から出ようとすると、シズカに袖を引っ張られる

 その行動で、俺に困惑と胸の高鳴りが生まれる


「ど、どうした?」

「そちらではありません。学校には転移門から行くことになっています」


 ・・・・・転移門ってなんだ?

あれ、これ本当に過去?


「・・・そうか」


 俺は、思考を止める


 一切わからないことを考えても無駄だから


 歩く方向を変えシズカの隣に並び歩いた

シズカは減速するが、それを見て俺も足並みを揃えようと減速する


 そして、終いには立ち止まってしまった


「どうした?」

「どうしたもこうしたもありません。歩いてください」

「歩いていたが?」


 そう反論すると、無駄だと悟ったシズカは歩く

 俺もそれに合わせて歩くと、シズカは立ち止まり溜息をつく


「足並み合わせなくていいです」

「なぜ?」

「私の主人だからです」

「そうだが、一緒に歩いちゃいけない理由にはならないだろう」


 シズカは、無視して早歩きで進む

 俺はどんどん遠ざかるシズカを見て溜息をついた


「足並みなんて、自然に合わせてたんだがな。」


 最初の印象が悪すぎたか

俺はシズカに遅れて転移門を見ると


そこは学校につながっていた

すげという声を我慢しながら転移門を潜る

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