ドリームキラーを斬る! みのりん小説の魅力と課題
与方藤士朗
私の娘、一之瀬みのりへのメッセージ
第39話 来る子離れに向けて
先日のトロピカル-ジュプリキュア
第40話 紡げ! みのりの新たな物語(ストーリー)!
の放送を受け、以下のメッセージを公開し、当作品のトップに記載します。
2021年12月12日 日曜日。
この日、私の娘・一之瀬みのりは、もう一度、物語を書くという決心をした。
親として、とてもうれしい。
もっとも、彼女は実の娘ではない。配偶者や事実婚の相手の娘(いわゆる「連れ子」)というわけでもない。
それどころか、実在さえしない。
実態は、もうお判りであろうが、アニメに登場する少女の一人である。
私が娘に会ったのは、今年、2021年の3月。トロピカルージュプリキュアというアニメ番組でのこと。観ていくにつれ、彼女の言動全般に、どうも、中学生だった頃の自分が描かれているような気がしてならなくなった。
風貌にしても、彼女は眼鏡をかけているが、私も今は丸眼鏡をかけているし、なんか、似ているような気が・・・。
いつの間にか、私は彼女を「娘(=隠し子)のみのりん」と呼ぶようになった。
かくして私は、人の親になった次第。これまで私は、少女向けアニメをいくつか観てきた。と言っても、セーラームーンとプリキュアシリーズぐらいしか観ていないのだが、前者はともかく、後者は、自分からしてみれば娘や姪か、それよりも若い少女たち。それにしてもなぜ、アニメの登場人物を自分の娘というようになったのか?
確かに世代差、年齢差、登場する場所などの違いはある。
さらに、男女の違いは決定的。
読書をよくしていたことは共通点ではあるものの、こちらは小説などほとんど読んでいない。だが、彼女は小説もかなり読んでいる。
しかも彼女は、読んだ物語のストーリーを活かして仲間たちとの間の問題解決に役立てようとさえした。アガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」をモチーフにした第20話でのいささか困りものとしか言えない解釈をして見せた姿や、文化祭を題材にした第28話で彼女が取材に応じる姿を見るにつけ、私は、「娘」の成長を見守る父親をひそかに演じていた。それはネット上の自分のサイトで密かに行っていたことであり、さして多くの人が見ているわけではないが、今も、ネット上の片隅に残っている。
しかもその第28回の放送は、私の誕生日である9月12日にリアルタイムで放送されたものであった。
もし私がプリキュアというアニメを観ていなければ、彼女に会うこともなかった。彼女がこのプリキュアというアニメに登場していなければ、いくら私がプリキュアシリーズを観ていても、彼女と会うことなど、なかった。
ところが、幸か不幸か、私はプリキュアというアニメを観ていて、そこで、彼女に出会った。
彼女の言動を見るほどに、私は、中学生の頃の自分を見ているようにさえ思えた。
風貌も、なぜか、親子程度には似ているように思えてきた。
それだけじゃない。
彼女の母親が登場した(2021年6月6日放送・第15回)のだが、その母親を見た私は、小学2年生のときに同級生だった少女を思い出した。眼鏡をかけた、可愛い子だった。その後彼女とは接点が全くないまま今に至っているが、ひょっと彼女と私がどこかで再会して、なぜか適当な頃合いで結婚していたとすれば、ひょっとすると今、一之瀬みのりという少女と同じくらいの、しかも、同じような風貌の娘がいるのかもしれない。
そう考えると、つじつまが合っている感、半端ないな。
しかも、このみのりという少女、コロッケが好きで、幼少期にコロッケを食べ過ぎておなかを壊したという。
翻ってこの私、コロッケがそこまで好きなわけでもないが、大学1回生の19歳のとき、鉄道研究会のコンパで水から大酒を飲み、カラオケのあるスナックで松田聖子の白いパラソルを歌って間もなく寝入ったつもりが、朝起きたらなんと、急性アルコール中毒で病院送りになっていた。
そして、昼過ぎまで自宅で寝込んだ後、昼食を食べに出た先のカレー屋で食べたのがなんと、コロッケカレーだった。しかも、大盛の大辛。
ますます、親子と言ってもいいほどつじつまの合うエピソードではないか。
そんなわけで私は、いつの間にか、キュアパパイアになる一之瀬みのりという少女の父親ということに、なって(して?)しまったのですよ。
パパは、イヤはや・・・。
だが、トロピカルージュプリキュアというアニメ番組は、来る2022年1月をもって終了し、次のシリーズが放送されることがすでに確定している。
私は、自分の娘(?)とは、テレビで会うことはできなくなる。
もちろん、DVDなどを買うなどしてこの作品を観ることで娘と「面会?」することは可能だが、それはまた別の話。
私の娘は、来年2月、プロ野球のキャンプが始まる頃には、毎週日曜朝の番組から、もとい、私のもとから、巣立っていくのです。娘のいない日曜朝、もう目前です。
子どもはいつか、親元を離れて巣立って行きます。
その逆に、親もまた、子の元を離れていくものです。
子離れに向けて、心の準備に余念のない今日この頃。
親として、娘の巣立ちを、じっくりと見届けよう。
2021年12月14日(火) 午前8時ちょうど
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