ワタリドリ 〜『最強』と謳われた運び屋は、今日も新たなる大地を旅する。〜

ゆーの

第一章 『ワタリドリ』

1話 「それぞれの始まり」

 ——冒険者。


 魔獣を狩り、旅人を護る勇者。


 気ままに旅をする彼らは、戦う術を持たない私たち村人にとってのヒーロー。


 ついさっきまで、そう思っていたのですが——。


「お願いします、どうか⋯⋯。あ、あのっ! どうか話を聞いてくれるだけでもいいので⋯⋯」


 この国唯一の城門と冒険者ギルドを結ぶ大通りで頭を下げ続けること、二時間。


 大通りをゆく冒険者の皆さんは、私の話を聞こうとすらしてくれません。


 ⋯⋯それどころか。


 私の姿を見ると避けるように大回りして、早歩きで逃げ去ってしまいます。


「あのっ、すみませ——、ひゃうっ」


 突然、ドスっと背中の方から突き飛ばされました。


 ヒールのある靴に足を取られた私は、自分を支えることもできず、そのまま地面に向かって叩きつけられます。


「いたたたた⋯⋯」


 地面にぶつけたところを庇うように顔を上げると、屈強な冒険者の方が見下したような目でギロっと睨み返してきます。


 男は重そうな大剣の柄に手をかけると、ドスの利いた声で私を怒鳴りつけます。


「おいテメェ、どこ見て歩いてんだこのあン畜生がア」


「ご、ごめんなさい!」


 反射的に謝るも、冒険者の男の怒りは収まることがありません。


「チッ、気に入らねェな。


 こちとら禁猟区域が増えたり、依頼が大幅に減ったりで、散ッ々這いずり回ってんのによォ!」


 男は私の顔面を踏み潰そうと、片足を勢いよく振り上げます。


「くたばれ、このアマがッ!」


 そして足を振り下ろそうとした、その時でした。


「辞めんかそこの冒険者ッ!」


 事態に気付いて駆けつけた衛兵が、私と冒険者の間に割って入ります。


 そして、屈強な冒険者を数人がかりで取り押さえました。


「は、放せッ! くそッ、このオォォッ!」


 衛兵の一人が連行される冒険者を一瞥すると、私の側へ駆け寄ります。


「遅くなってすみません。大丈夫でしたか? 怪我はありませんか?」


 そう、優しく声をかけてくれました。


「い、いえ、だ、だだだ大丈夫です、ほら、この通り怪我もありませんし」


 心配させまいと立ち上がろうとした途端、腰が抜けてふらっとよろめきました。


「おっと、本当に大丈夫ですか?


 よければ、どこか安全なところまで送って行きましょうか?」


 そんな私を心配してか、衛兵の方が提案してくれます。


「い、いえ実は、もう少しだけやることがあるので⋯⋯」


 そう言うと、衛兵の方が顔を曇らせます。


「うーん、そうは言ってもねぇ。


 ここら辺は若い女性が一人でいるには危険だと思うよ?」


「お願いします、親切な衛兵さん」


 そうお願いすると、頭をかきながら答えました。


「⋯⋯わかった、そこまで言うんだったら。


 とにかく、暗くなるまでには帰るように」


「あ、ありがとうございます!」


「いいって、いいって。


 事情はよくわからないけど、応援してるから」


 そう言うと、衛兵の方は手を振って見回りに戻って行きました。


 それを見送ると、再びやってくる冒険者の列の方へと目を向けます。


 再び頑張ろう。そう私は再び決意しました。


 *


「あ、あの⋯⋯っ」


 あれからさらに三時間が経ちました。


 すでに日も傾き、灯りのともった酒場からは笑い声が聞こえてきます。


 そしてまだ、私の依頼を受けてくれそうな方には出会えていません。


 楽観的と言われることの多い私でも、そろそろ焦りを感じてきました。


「だ、だれかっ⋯⋯⋯⋯⋯⋯」


 私の側を通り過ぎようとする魔導士に声をかけようとしますが、声が掠れて思うように出せません。


 少し落ち着こうと、ふっ、と小さく息を吐くと、目の前がぼんやりと滲んでいくのを感じます。


 そして、頬を一滴、小さな雫がつたいました。


「あ、あれ⋯⋯。どう、して⋯⋯。どうして私、泣いてるんだろ⋯⋯?」


 気がつけば私は、堰を切ったように泣き出していました。


 ずっと立ち続けていて、パンパンになってしまった両足に、限界だと訴えるように痛む喉。


 昼食も抜きで立っていたためか、体に力が入りません。


 ——もう私、限界なんだ。


 そう感じた途端、今までの全てが無駄だったかのではないか?という疑問に囚われます。


 ——もう無理なんだ、もうダメなんだ。


 そう諦めていた——、そのときでした。


「ヘイ、そこの迷える可愛い子羊ちゃん。


 どうしたんだい?涙なんか浮かべちゃって。


 君みたいな子に涙なんて、似合わないの、さ」 


 急に声を掛けられて振り向くと、白をベースにした貴族風の派手な装いの金髪男が立膝をついています。


 そして、私の方へ真っ赤な薔薇をすっと差し出しました。


「わ、私ですか?」


「そうさ。見てごらん、私の目には君しか映っていないからね」


 状況が読み込めず、きょとんとしてしまいます。


 すると男がすっと立ち上がり、劇の中の登場人物みたいに両腕を大きく広げます。


 そして、気取った様子でこう提案してきました。


「こう見えても私は冒険者なんだ。


 もし困っていることがあったら、このを頼るといい。


 どんな悩みでも、このの冒険者である私が、華麗に解決して見せよう!


 ⋯⋯おっと、私のことは心配しなくていい。なんてったって、私は迷える女性の味方なのだからね」


「⋯⋯どんな悩みでも、ですか?」


「ええ。この私にかかれば、どんな悩みだって一瞬で解決してしまうの、さ」


 そう、男は力強く返事しました。


 どんな悩みでも。——なら、もしかして。


 彼の振る舞いには少し胡散臭さも感じたけれど、今頼れるのはこの方しかいません。


 この機会を逃したら二度とチャンスは来ないかもしれない。


 そう考えた私は、金髪男に頼むことにしました。


「あ、あの。お願いがあるんです。


 どうか私を、七日以内にお隣の国まで連れていってくれませんか?」


「隣の国——というと、ミロニカ公国のことかい?


 そんなのお安い御用さ。君と一緒ならどこまでだって。


 ——ってお嬢さん、聞き間違えなら申し訳ないんだけど、いま七日以内って?」


 こくこく、と私はうなずいて答えます。


「ほ、ほらお嬢さん。


 なにもそんなに急いで行くことはないんじゃないかなーって、ね?


 ほ、ほら、何事も急いではことを仕損じるっていうじゃないか。


 旅をしたいなら⋯⋯こう、色々準備とか⋯⋯」


 金髪の男は、冷や汗を垂らしながら両手をぐるぐる回して私を説得しようとします。


 それだけで、ハッキリとわかりました。


 これまでの人も、大体同じような感覚だったから。


「⋯⋯やっぱり、ダメなんですね?」


「そ、そんなことはないさ。どんな壁だって、私と貴方の間を遮ることは——」


「いえ、もうわかってるんです。


 他の冒険者も言っていました。無理だって。一流の冒険者様でもだめなら、きっと——」


 もう無理なんだ、諦めるべきなんだ。


 そう悟った途端、泣き止んだはずの涙が再び溢れ出します。


 それと同時に、少し申し訳なさも感じます。


 自分勝手なお願いに、多くの人を巻き込んでしまっていたのではないかと。


 いま相談に乗ってくれている金髪男さんだって、私なんかのために時間を割いてくれて。


 そして、自分勝手なことで困らせちゃって。


「ごめんなさい⋯⋯っ、ごめんなさい⋯⋯。


 自分勝手なことで振り回しちゃって、困らせちゃって⋯⋯っ」


「そ、そんなことはないさ。


 今は少し、ほんのすこーしだけ時期が悪いというか、その——。


 そ、そうだ。彼らに頼んでみたらどうだろう?


 えーと、何といったっけか。最強の最強の運び屋ポーター、そうだ」


 そういうと、一呼吸置いてからこう言いました。


「——【ワタリドリ】だ」


 *


 時を同じくして、とある宿の一室で。


「ねえ、アルザ」


 薄汚れた白色のワンピースを着た少女が、ベッドの上でぺたんこ座りしながら僕を呼ぶ。


 風呂上がりでまだ湿ったままの金色の髪を片手で梳かしながら、髪を結うのを手伝ってくれと催促した。


「あーっと、ごめんカイネ。もう少し待って。もう少しでこの本が読み終わるから」


「⋯⋯⋯⋯むぅ」


 両手を顔の前で合わせてごめんと謝ると、カイネはぷくっと頬を膨らませた。


「もう、三度目」


「ごめんて。今結構いいところなんだから」


 再び本に目を戻しながら、僕はそう答えた。


 ちなみに今読んでいるのは魔導書——、魔法の専門書のようなものだ。


 今読んでいる本は特に難解な本なので、少し目を離しただけでもどこを読んでいたかを見失いやすい。


 もちろん、本にこまめに印を書き込んでいれば、そんなの些細な問題だろう。


 でも、苦労して手に入れた専門書なだけに、書き込みを入れるのはどこか躊躇してしまう。


 俗にいう貧乏性とは、このことを言うのだろうか。


 そんなことを考えているうちに、気がつけば最後の段落になっていた。


「ね〜え〜、ま〜だ〜?」


「ごめん、あと少し」


 右手の親指と人差し指で輪っかを作り、それを少し開いてカイネに「あとちょっと」と示そうとした——そのときだった。


 カイネは素早くナイフを手に取ると、僕の方めがけて投げつけた。


「————ッ!」


 投げつけたナイフは、僕の指先数ミリを掠ると、木製の壁にグサリと突き刺さった。


「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」


 指をグーパー動かしてみて、くっついているか確認する。


 どうやら、無事だったようだ。


 ひとまず宿屋への弁償の件は後回しにしよう。うん、それがいい。


「⋯⋯カイネ?」


 指が全て無事であるのを確かめた後で、壁に突き刺さったままのナイフを指さした。


「片付けなさい、今すぐ」


「⋯⋯⋯⋯ぷいっ」


 ⋯⋯そっぽ向きやがった。


 断固として謝る気はない、ということか。


 ふと時計を確認すると、既に三十分以上も経とうとしていた。


 たしかに、これはご立腹になるのも仕方ないかもしれない。


「わかったよ、降参。今やってあげるから、コレ抜いて待ってて」


 本を閉じながらそう言うと、カイネさんは、ぱああぁっと満面の笑顔を浮かべる。


 そしてベッドから勢いよく飛び降りると、壁に突き刺さったナイフへとスタスタと駆け出した。


 ——甘すぎるな、我ながら。


 無事だった手で本の表紙を撫でながら、そう考える。


 今回のことだって、下手すれば指どころか腕まるごと綺麗さっぱり無くなっていたかもしれない。


 そう考えると、カイネを叱ってでもナイフを投げる癖を辞めさせたほうがいいのだろう。


 実際僕も、最初の頃はそう考えて、カイネが人に向けてナイフを構えるたびに叱っていた。


 そのお陰もあってか、実はこれでも一時よりかは大分改善している。


 それこそ出会ってすぐの頃なんか、少し気に入らないことがあると、ナイフ数本がまとめて飛んできたこともあった。


 それどころか、ほんの少しからかってやろうと近づいた子供相手にまでナイフを取り出すこともあった始末である。


 その頃に比べれば、今なんてごく可愛いものだ。


 そう考えるのは、最悪の事態に慣れすぎてしまっただけだろうか。


「⋯⋯アルザ」


 カイネが、困った顔をしながら言った。


「これ、抜けない」


「⋯⋯⋯⋯え?」


 どれだけ思いっきり投げたのか、考えるだけで恐ろしい。


 だけど、流石に突き刺さったままのナイフを放っておくわけにもいかない。


 カイネに退くように言ってから、ナイフの柄に手をかけて力一杯引き抜く——が、抜けない。


 これまでよりも、ずっと深くまで刺さっているのではないか。


 よっぽど怒っていたのか、それともカイネの腕が上達しすぎてしまったのか。


 どちらにせよ、あのナイフの犠牲になる魔獣の方が可哀想に思えてくる。


「⋯⋯【身体強化ブースト】」


 身体強化魔法をかけてから、全体重をかけて引き抜く。


「⋯⋯んぐぐぐぐッ」


 壁に足をかけて体を固定し、何度かに分けて前後に揺らしつつ無理やり引っ張る。


 するとナイフは、やっとのことで抜けた。


「⋯⋯⋯はい、コレ」


「ありがとう、アルザ」


 カイネは、へろへろになった僕を気にもせず、自分のベッドに飛び乗る。


 そしてここに座れと、自分の後ろをポンポンと叩いた。


「はいよ、お待ちどおさま」


「⋯⋯ん」


 カイネの後ろに座ると、ちょうど彼女の頭が目線の少し上くらいにくる。


 カイネは同じ十二歳の女の子の中では背の低い方にあたるくらいだから、僕の低身長は自ずと知れたところだろう。


 加えて、カイネはまだまだ成長期真っ只中だ。


 一方の僕はカイネよりも五歳も年上だから多分、このままいくとカイネは僕の身長を軽々と抜いていくのだろう。


 そう考えると——、なんとも実に不公平な話だ。


 実際、低身長で得したことなんて、ほぼゼロだし。


 ただでさえゴロツキどもの多い冒険者の中では、弱そうに見えるというだけで喧嘩を吹っかけられることも多々あるというのに。


「⋯⋯まだ?」


 カイネが、どうしたのかと振り向く。


「ああ、ごめん。今やるよ」


 そう言うと、透き通るような金色の髪に指を通す。


 撫でるように毛先の方へと指を動かすと、指の間を湿り気の残った髪がサラサラと流れた。


 髪が絡まっていないのを手櫛で確かめると、今度は彼女愛用のブラシで髪を整えてあげる。


「⋯⋯んっ」


 ブラシで髪を軽く梳いてあげるたびに、カイネが気持ちよさそうに声を上げる。


 姉妹もいなければ髪の梳かしかたも自己流だが、少なくともカイネはいつも嫌がらずに受け入れてくれている。


 髪が十分にほぐせたところで、髪をとめるためのゴムを腕にかける。


 本当はもっと乾かしてから結ってあげたほうがいいのかもしれない。


 けれどいつもカイネが急かすので、多少湿っていても髪を結ってしまうのが僕らにとっての普通だ。


 というのも、実際問題、髪の結い方なんて独学もいいところだし。


「ところでアルザ」


「なに?」


「いつ頃にこの国を発つの?」


「んー、早くて明日かな?」


 最後に運び屋(ポーター)ギルドに立ち寄った日から逆算して、答える。


 今現在、ギルドに頼んで行き先が一緒の配達物をまとめてもらっている最中だ。


 確証はないが、明日には大体が集まるだろう。


「今日出発することもできるけど、もうじき日も落ちるからね。


 もしかして、早く旅に出たくなった?


 それとも、もう少しこの国にいた方がよかった?」


「⋯⋯どっちでもいい」


 カイネは、そっけなく答えた。


「アルザと一緒なら、どうだっていい」


「⋯⋯なるほど、ね」


 素直に喜ぶべき答えなのだろうか。


 ちょっとくらいはワガママを言ってくれてもいいのに。そう思ってしまう。


 せっかくだし、少しだけ質問を変えてみようか。


「それじゃあどうだった、この国は?」


「うーん、ふつー?」


「普通、かぁ」


 考えてみれば確かに、そうかもしれない。


 気の狂った国王がいるわけでもなければ、絶大な宗教権力が働いているわけでもない。


 欲しいものはなんでも手に入るわけじゃないけど、少し旅をするくらいなら問題ない程度の品揃えはある。


 そう言う意味では、今まで旅した国の中でもごく普通の方かもしれない。


「んで、次はどこ行くの?」


「んー、どうしようか」


 そう答えてはみるものの、選択肢なんて既に一つしかない。


「フェザルスタン、かな」


「ふーん」


 カイネは興味なさそうに頷いた。


「ここから一番近い国はミロニカ公国なんだけど、そこに行くまでの道が通行止めでね。


 だからミロニカに行くにしても、一旦フェザルスタンを経由しなければならない」


「それって、遠回り?」


「んー、そうだね。


 普段なら五日で済むのが、うまくいっても大体二週間強は見とく必要があるかな」


「ふーん。なるほど」


 やっぱりカイネには興味がないようだ。


「それじゃあ、次に行くのはその、『ふぇらるなんちゃら』って国なの?」


「フェザルスタン、ね」


 なぜか妙に卑猥に聞こえる言い間違いを、それとなく訂正する。


 するとカイネは、こくこくと頷いた。


「そこに行ったら、そのままミロニカに行こうと思ってる。


 なにぶん、賑やかで過ごしやすい国らしいからね」


「⋯⋯じゃあ、結局ミロニカに行くってこと?」


「そうなるね。直接行ければ、話は早いんだけど。


 ——よっと、これでできあがり」


 話している間に、いつもの二つ結び——もとい、ツインテールが出来上がった。


「ん、ありがと」


 備え付けの鏡をみながら、カイネはベッドの上でバタバタと足を動かす。


 そして気持ちよさそうに僕の方へゴロンともたれかかった。


「食事までもう少し時間があるけれど、どうする?


 疲れてないなら、運び屋ギルドに顔を出しておこうかと思うんだけど」


「⋯⋯ギルドに?」


 カイネが不思議そうに聞き返してくる。


「うん。ちょうどミロニカ行きの荷物が集まってる頃かな、って思って」


「⋯⋯なるほど」


 カイネはベッドから滑り降りると、お気に入りのピンクのジャケットを羽織る。


 白いもこもこのポシェットを下げると、その場でくるりと回った。


「わかった、行こう」


 カイネは玄関に駆け出すと、ドアノブを握りながら催促する。


 ビー玉のように透き通る蒼い目は、年頃の女の子のように輝いていた。


 やれやれと肩をすくませると、僕はボロボロになった肩掛け鞄を下げる。


 ベルトに二丁の魔力式拳銃が下がっているのを確認すると、部屋を後にした。

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