日溜まりの君
星野すみれ
第1話
私は朝倉玲奈(あさくら れいな)、16才の女の子で、家庭の事情により、学校をやめて社会に出た。今は学歴もなく、毎日生活費のためにアルバイトを探している。夏のある日私はバイト先の先輩から、ある報償高い求人を知った。
最初はなんらかの怪しい風俗系のバイトだと思ったが、はずれてた。相手は私と同じ年の女の子で高額で家庭教師を募集してるらしい。
「でも時給そんなに高かったら、私のような高校で中道半端な奴には無理だろう。むしろ塾に勤める専門的な先生を探せばいいじゃないですか」
「ううん、相手が探してるのは先生というより、 本を読む聞かせる人と言ったほうがいいかな」
「本の読み聞かせ?つまり子供に絵本を読んであげるみたいなこと?え?それだけで五千円って結構お金持ちの人ですね。日本語の本ですか?」
「日本語だよ、間違いないわ。でも相手が探してるのも同い年の女の子で、週5回。普通の人なら授業あるじゃん、だから玲奈意外に似合うだと思うわよ」
こんな大金をもらえばあの惨めな家庭から脱出できるし、独立な生活を送れるのも夢ではない。悪くない話だ、ちょっと妙な仕事だが、試す価値はある。
「先輩、その仕事の連絡方法教えていただけませんか。」
「これだ。でも一応選抜があるから、結果はどうなるのかいま分からないわよ」
「わかりました」
日曜日
私は先輩から貰った電話番号に聞かれた住所に尋ねてきた、渋谷中心地帯でバスを降り、10分ほど歩いて到達したんだが、目の前に現れるのは大きな別荘だった。いや別荘というより城?砦?なんだか、日本としては結構珍しい建物で、ディズニーのような御伽話しか出てこないお城と言った方がいいかな。
私は城の外で彷徨った時、黒いスーツを着て男性が自分が案内役と名乗って、私に話掛けてくれた。
こうして、私は順調に中に踏み込んできた後、私だけでなく参加者の皆さんも列に並んで素直にテストを待っていた。中にもメイドさんがいっぱい立っていて私たちの姿勢を指導してる、お嬢様と会うために、相当なマナーを覚え無くてはならないという。
お嬢様には一体どんなお方なんだろう、私と同じ歳なのに、生活環境の差はまさに天と地の差だ
「我が城に尋ねてきた皆さま、御機嫌よう」
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