彼に本当の自分を見て欲しくて

かりんとう

エピローグ

気がついたら何度も見てきた。もう何度も追い続けてきた。


何度も触れた手の感触は忘れられない。「彼」を見る度いろんな「彼」を

思い出す。

でも少しずつ消えていく面影。


もう時間がない。彼に気持ちを伝える。それが私の願い。そして感謝の言葉になるだろう。


「彼」といる時間は自分にとって幸せな時間。でもどう思ってるか、自分じゃ分からないよね。でも諦めるのはまだ駄目。


限られた時間を最後まで使うって決めたんだ。


どんな世界に自分達がいても、全て目に映る風景がどんな世界でも自分は必ず君に伝えるよ。


これは、今君に贈る愛の言葉になろうとしても。

もう、時間がない。早く君に会いたいな。早く伝えたいよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る