ZERO
@MIISUKEZERO
第1話 落ちこぼれの能力者
突然だがこの世界には能力というものがある、ラノベや漫画でよく見るような火を出したり物を動かしたりできる能力だ。
30年ほど前、ある日突然世界中で能力が使える者が次々と現れ始め、今ではこの世界の約1割程となっている。
そしてその能力にはいくつか決まりがある。
1.能力には全く同じものはなく、何かしら違うところがある。
2.能力を持つ者、能力者が死ぬと例外を除いてこれから生まれてくる人間にランダムでその能力者が持っていた能力が宿る。
3.能力者を殺害した場合、その能力者が持つ能力を奪うことができる。
というのが能力の決まりとなっている(あくまで現在までで判明しているものだけだが)
「フワァ〜あ。学校だる」
現在AM7:20。高校2年生の僕、創流零は能力者で今は学校の廊下を歩いている。
能力を持つ高校生は国が運営する能力者高校に通うことが義務づけられている。
僕は自分の教室に付き、教室のドアを開け、中にはいる。教室には何人かのクラスメイトがいるが誰も反応はしない、そもそもほとんどのクラスメイトが僕が入ってきたことに気づいていないのだろう。
そして僕が自分の席に向かっていると、僕が横切った席のクラスメイトが絡んできた。
「おいお前、マジ学校来るなよ。お前みたいな落ちこぼれがいるとこのクラスの評価が下がるんだよ」
「え?嫌だけど」
なんかこいつめっちゃ絡んでくるんだよな、マジで暇そうだな。
それと僕が落ちこぼれと言われている理由は、入学当初の能力訓練で能力者であるにも関わらず、能力を使おうとしても、青白い光を出すだけで能力が発動できないといったことが原因だ。それに加えて学校ではボッチで特に成績がいい訳でもなく、かなりの頻度で授業をサボっているということもあり、僕はこの学校でも有名な落ちこぼれとなった。
まあこいつは自分より下の人間を見て優越感に浸っている(気がする)ようなやつなのであまり気にしないようにしよう。
こうしてまた今日も退屈な1日が始まるのだった。
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