第125話 お風呂場
◆
「エルちゃん、葵ちゃんただいま〜♪」
「かえでねーたん、おかえりなの!」
「お姉ちゃんおかえり〜」
仕事で色々と疲弊していましたが、エルちゃんと葵ちゃんを見たら元気になって来ました♪ 仕事は統括主任になってからは更に大変だけど、私には愛する家族が居る。それだけで私はもっともっと頑張れちゃいます♪
「かえでねーたん!」
「あらあらぁ〜? 甘えん坊さん捕まえた♡」
「かえでねーたん、だいちゅき!」
「私も大好きだよぉ♡ 良し! ご飯食べる前にお姉ちゃんと一緒にお風呂に入ろっか♪」
「んみゅ!」
「おいで〜抱っこしてあげる♡」
あぁ♡ 癒される♡ あら? エルちゃんほんの少しだけ重くなった? 少し成長したのかな? しかし、幼い子の成長はあっという間ですね。何だか一気に歳を取ったような気分になっちゃいます。
「お風呂のお湯沸かしとくね〜今日の晩御飯は焼肉だよ♪」
「葵ちゃんありがとね♪ 今日は豪勢何だね〜良かったねエルちゃん♪ お肉沢山食べれるよ♪」
「おにく! ボク、たくしゃんたべるお!」
「沢山食べて大きくならなくちゃね♪ あ、そうだ! エルちゃん。お姉ちゃんにおかえりのチューがまだだよ?」
朝行く時と家に帰った際にエルちゃんとキスをするのは、私にとってとても大切な事なのです。エルちゃんの柔らかくてプルプルとした唇がもう堪らないの! この大切な儀式を行うか行わないかで、私のその日の仕事に影響してしまいます。
「ちゅっ♡ んん〜頬っぺたにもチューしちゃお♡」
「んみゅ!」
「お姉ちゃんたら......やれやれ」
「葵ちゃんもする?」
「馬鹿な事言ってないで、早くお風呂に入って来て!」
もう、葵ちゃんは中々素直になってくれませんね。昔は沢山してくれたのに、今では私が強引にしないとしてくれないのです。まあ、葵ちゃんとエルちゃんが寝た後に沢山してるから別に良いんだけどね♪ ぐふふ♡
―――お風呂場―――
「エルちゃん〜お洋服脱ぎ脱ぎしましょうね〜はい、バンザーイして♪」
「あい!」
「よしよし、お姉ちゃんも服脱ぐから先に行って待っててね♪」
こうしてエルちゃんとお風呂に入るのも何回目でしょうか? 最初の頃は恥ずかしがってたのですが、最近ではエルちゃんも慣れたのか、お風呂場でも私にスリスリと甘えて来る事が多いです♡
「今日はエルちゃんの見た事無い秘密兵器を用意したよ〜」
「んぅ? ひみちゅへーき?」
「これだよ〜入浴剤!」
や、やばいわ。舌っ足らずのエルちゃんが可愛すぎて胸が苦しい! こればかりは慣れようにも慣れません! 可愛いは本当に罪ね......今日もお風呂場で沢山愛でながらムギュっとしよ♡ エルちゃん成分補給してまた明日のお仕事も頑張るぞぉ!
「おいちいもの?」
「ぷぷっ......もう〜エルちゃんは食いしん坊さんだね♪ これはお湯の中に入れると色が変わって良い匂いがするんだよ♪」
「おお! はやくいれゆの!」
「入れる前に先に身体と頭を洗うからね。エルちゃん、お姉ちゃんの膝の上においで♪」
「はいなの!」
ここからが大切です。エルちゃんの美しい金髪の髪の毛をしっかりとお手入れしてあげるのが、お姉ちゃんとしての務め......いえ義務です。エルちゃんは面倒くさがって、お湯で荒い流すだけで良いとか言うけども髪は女の命と言っても過言ではありません!
「てきとーにあらうの!」
「あらあらぁ〜エルちゃん駄目だよ? 立派なレディになる為には、シャンプーやリンスを使って丁寧に髪の毛を洗うの」
「れでぃ?」
「うんうん♪ まあ、簡単に言うとかっこよくなる為には必要な事なの」
「ふぇ......ボク、れでぃなりゅ!」
エルちゃんは本当にチョロいわね♡ でも、エルちゃんが成長して大きくなっても、知らない人にお菓子等を貰ったりでもしたら、何の警戒心も無くホイホイと付いて行きそうなのよね。そこが心配です。エルちゃんは疑うと言う言葉を知らないですからね♪ 純粋過ぎてこちらまで心が純粋ではないかと錯覚してしまう程です。
「エルちゃん、おめめ瞑ってね♪」
「ふん!」
「うふふ♡ そんなに力強く目を閉じ無くても大丈夫。もっと方の力を抜いてリラックスして♡」
「はわわ!? あははははは! こちょこちょはメッなの!」
「こちょこちょ〜♡」
うふふ♡ 可愛い子に意地悪したくなるのは最早自然の摂理。はぁ......家に居る時は心が休まるけど、仕事の方が最近苦痛に感じる。仕事よりも人間関係の方が大変だよ。
「んぅ? かえでねーたん?」
「ふふ♡ エルちゃん頬っぺたムニムニ〜♡」
「あうっ......あわふ!?」
「エルちゃんごめんね。もう少しムニムニさせて♡」
幼い子の肌はどうしてこうも触り心地が良いのでしょうね。スベスベの肌が羨ましいわ♡ やばい、またエルちゃんに意地悪したくなって来ちゃった♡
「かえでねーたん、おかえちなの! こちょこちょ♪」
「お? エルちゃん、お姉ちゃんにこちょこちょするとは良い度胸でちゅね?」
「んみゃああああ!? あはははははは!」
「お姉ちゃんにこちょこちょするなんて〜10年早いでちゅよぉ? 何処がくすぐったいのかなぁ? お耳かな〜それとも首周り? それとも脇の下かな♪」
エルちゃんの悶えてる姿と笑い声を聞くだけで幸せな気持ちになります♡ 我ながら大人が幼い子に意地悪するのは良くないと分かっては居るけども、この溢れ出る気持ちを抑える事は私には無理なの!
――――――数分後――――――
「かえでねーたんのいじわゆ!」
「ふふ〜ん♪ そうよ? お姉ちゃんは意地悪なの♪ だからエルちゃんの事をこちょこちょしちゃう♡」
「ふぇ?」
「嘘だよ〜お姉ちゃんもそこまで鬼では無いからね。今日の所はこの辺にしといてあげる♡」
エルちゃんのプンスカ怒ってる姿も堪らないわ♡ しかも、私の事を意地悪!とか嫌いとか言ってもその数秒後には私に甘えて来るんだから、エルちゃんは分かりやすいです♡
「............」
「あら? 今度はお姉ちゃんとぴったんこしたいの? うふふ♡ エルちゃんは本当に甘えん坊さんだね♡」
エルちゃんが私に甘えて抱きついてる内に髪や身体を洗っちゃお♪
「エルちゃん、お姉ちゃんの事好きでちゅか?」
「んみゅ! だいちゅき! ボクとけっこんしゅるの!」
「あらあら♡ じゃあ、エルちゃんが大きくなったらお姉ちゃんと結婚しようね♡」
うふふ♡ エルちゃんはまだ結婚と言うものが何なのか良く分かって無いのでしょうね。エルちゃんが高校生くらいになったら、家に彼氏とか連れて来るのかな?
でも、エルちゃんに釣り合う程の男性が果たして居るのだろうか? 駄目男にだけは引っかからない様に私が入念にその時はチェックする必要があるわね。
「やくそくなの!」
「でも、私とエルちゃんは女の子同士だよ? この場合だとどちらがお嫁さんになるんだろうね♪」
「ボク、おとこなの!」
「そうなの? じゃあ、私がお嫁さんになっちゃうね♡」
エルちゃんが男の子......イケナイ。思わず笑っちゃいそうでした。何処からどう見ても可愛い女の子なのに〜エルちゃんが大きくなったら、きっと誰もがすれ違いざまに振り返る様なとんでもない美少女になるわ。
「エルちゃん、あわあわさん洗い流すよ〜」
「んみゅ!」
楓はエルちゃんを洗ってから、自分も洗った後にエルちゃんと入浴剤入りの湯船に一緒に浸かるのであった。
―――――――――
「ふぅ〜暖かいわね♡」
「ふにゅ〜♡」
「あらあら、そんな無防備だと襲われちゃうよ?」
「かえでねーたん! なでなでちて!」
「よしよし♡」
私の膝の上にグテッとリラックスしているエルちゃんが可愛い♡ ぺろぺろしちゃいたい♡ 私の中の母性が覚醒しちゃう♡
「ボクね、あみあみちたの!」
「ん? あみあみ?」
「んみゅ!」
あみあみ......もしかして、編み物の事を言ってるのかな? でも、エルちゃんに編み物はまだ早いと思うのだけどまた突然だね。
「あおいねーたんとね、あみあみしたの!」
「エルちゃん凄いね♡ あみあみ出来る何て♪」
「えっへん! かえでねーたんのたんじょーび......」
「ん? 私の誕生日?」
「ち、ちがうの! たんじょーびなんて、ちらないもん!」
「くすくす♪ そんな慌てなくても大丈夫だよ♪ お姉ちゃんは何も聞いてないから♪」
そっか。私の誕生日ねぇ......エルちゃんたら、私を泣かす気なの? エルちゃんが私の誕生日の為に一生懸命に編み物を葵ちゃんと一緒に練習してる姿を想像するだけで感無量です! ここはあみあみの件は聞かなかった事にしましょう。
「はわ!?」
「エルちゃん......このまま抱かせて」
何だろう......この気持ちは。エルちゃんの事が愛おしくて堪らない。お姉ちゃんとして、エルちゃんと葵ちゃんは何としても私が守る。私はもっともっと頑張らないと行けないわね。
「かえでねーたん......いつもあいあと」
「ん? 突然どうしたのエルちゃん?」
「ふふーん! ないちょ!」
お礼を言わないと行けないのは、むしろこっちだよエルちゃん♡ パパとママが事故で亡くなり更にはおじいちゃんまで病気で亡くなって、私や葵ちゃんも失意のどん底に居たのをエルちゃんが救ってくれたんだよ? エルちゃんのお陰で私も葵ちゃんも心から笑う事が出来る様になったのだから。
「エルちゃんも私の家族になってくれてありがとね♡ これからもずっと一緒だからね♪」
「んみゅ!」
「エルちゃん、今日は他に何かしたのかな?」
「したの! ボク、おてちゅだいしたの!」
「おお! エルちゃんは良い子だね〜」
「えっへん!」
毎日エルちゃんが寝た後に話しは葵ちゃんから聞いてるけど、どうやら最近エルちゃんはお手伝いをしてお金を貯めようとしているみたいです。葵ちゃんが何か欲しいものあるの?と聞くとエルちゃんは決まって内緒だと言うそうです♡
本当は何を買おうとしてるのかは私や葵ちゃんも分かっています。だって、エルちゃんが使ってる兎さんの貯金箱にマジックで【けつこんゆひわ】と書いてあるんだもん♪ 私と葵ちゃんはあえて知らない振りをしています♪
「かえでねーたん、おちごと......いそがちいの?」
「まあ、そうだね〜でも、舞香さんに里香さんとか優秀な人達が支えてくれてるお陰で何とかやれてるよ〜」
「まいかしゃん!」
「前にお泊まりに来たお姉さんだね♪」
エルちゃんは舞香さんにかなり愛でられていたもんね♪ そうえば、最近明美とも会ってないからそろそろご飯とか一緒に行きたいわね。
「かえでねーたん、うわきはメッなの」
「えぇ? エルちゃんそんな言葉何処で覚えたの?」
「てれびなの! あと、いせーふじゅんこうい!」
「まぁ♡ エルちゃんは物知りさんなのね♪」
「でも、あおいねーたんにいったら......メッていわれたの」
「うふふ♡ エルちゃんにはまだ早いからね♪ その言葉の意味は分かるの?」
「ふぇ? わからないの......」
「あらあら♪」
やっべ。思わず涎が出て来そうだったわ。鎮まれ〜私。心の中に眠る獅子が目覚める所でしたよ。エルちゃん可愛いしゅぎる♡ 唐突に尊さの詰まったボディブローをモロに受けてしまいましたよ♪
「かえでねーたん、おなかしゅいてるの?」
「うふふ♡ 違うよ♪ 確かにお腹も空いてるけど、これは心が癒しを求めて飢えてるだけなの♡ だからねぇ〜エルちゃんを食べちゃうぞぉ! ガオオ♡」
「ひゃああ!?」
「暴れても無駄でちゅよぉ♡ お姉ちゃんからは逃れる事は出来ません♡」
エルちゃんムギュっ♡ もう、ずっとこうして抱いてたい♡ エルちゃん大好き♡
「ひゃあん♡ エルちゃんのえっち♡」
「はわわ!?」
「そんなにお姉ちゃんのお胸が触りたいのかなぁ?」
「ごくりっ......ボクはちんちなの!」
「本当にぃ? ほら、お姉ちゃんのお胸だよ? チューチューしなくて良いの?」
「はわわ!?」
「しょうがない赤ちゃんでちゅね♡」
楓はエルちゃんの顔に大きなお胸を押し付けて、エルちゃんの口に乳房を無理やりに咥えさせた。
「むむっ......!?」
「遠慮しなくて良いんだよ? はぁ......はぁ......♡」
「――――――!?」
「あら、お姉ちゃんのお胸ビンビンに勃っちゃったわ♡ エルちゃん、ちゃんと責任取ってね♡」
楓は息を荒げながらエルちゃんとイチャイチャに勤しむのであった。
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