第119話遠野舞香と同僚達の雑談
◆
―――会社の休憩室―――
「ふぅ〜疲れた」
「あら、舞香も休憩?」
「あ、里香もお疲れ様〜♪」
私に声を掛けてきたのは、同じ会社に務める同僚の
「ちょっと目が疲れたからね」
「パソコン仕事も大変よね〜肩凝るし目も疲れるし」
私の務めてる会社は、フレックス制でみんな勤務時間は多少なりとも違います。休憩は1日好きな時間に15分ずつ取れるので、キリの良い所で休憩出来るのは有難いですね。
最近ではリモート等もあり、家で仕事をするか会社で仕事をするか社員は選べるのですが、私は会社での仕事を選びました。その理由は、楓先輩が会社に居るからです♪ 私の上司でもあり、楓先輩はつい最近昇進をして、統括主任と言う立場になったので楓先輩は会社に居ないと行けませんのでリモートは出来ません。
「本当はリモートの方が楽何だけどね〜」
「そうだね♪ でも、リモートだと楓先輩に会えないもん」
「そうよね! はぁ......♡ 楓先輩は本当に凄いよね。あの若さで統括主任の地位に付いて、美人でスタイル良くて、優しいしカリスマ性があるお人だよね!」
「楓先輩はウチの会社の高嶺の花だからね。人気も凄まじいし......最早アイドルだよ」
楓先輩の元で働きたいと願う同僚は沢山おります。楓先輩はまさに理想の上司とも言えるでしょう。職場の男性の方は楓先輩をお食事に誘おうと必死です。下心が丸見えで、楓先輩はお誘いを全て丁寧に断っています。その理由は......言うまでもありませんね。重度のシスコンを患っている楓先輩なら♪
「うふふ♡ 実は私ね〜楓先輩の家に泊まったんだ♪」
「はぁっ......!? ちょっと舞香! それどう言う事よ!? あんた何一人で抜け駆けしてるのよ! 私も誘いなさいよ!」
「ふふ♪ ドヤッ〜♪」
楓先輩と一番会社で、仲が良いと言えるのは恐らく私だけでしょうね♪ 楓先輩はプライベートの話しはあんまりしませんので、楓先輩のプライベートの情報は非常に価値があります。あ、でも最近は楓先輩の妹さんの話しは良く聞きますね♪
「羨ましい! 私も楓先輩とプライベートでも仲良くなりたいよ! 楓先輩の話し......色々教えなさいよ!」
「え〜それは、
「ほほう〜舞香......そんなに胸揉まれたいのね?」
「え、ちょっと......里香!?」
本当に同僚の人達は変態......と言うか百合好きな人が多いです。まあ、里香に関しては男一筋だったのですが、楓先輩と出会ってから一目惚れしたそうです。あのクールビューティーな楓先輩を見れば大抵の人は堕ちるでしょう。
「舞香......ま、まさか。楓先輩と一緒にお風呂入ったりした?」
「うん、一緒に入ったよ♪ しかも、同じ部屋で寝たの♪」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! 羨ましい! あんたばかりずるいわよ! 私も一緒にお風呂に入って、同じ部屋で楓先輩に抱かれながら寝たいわ♡」
楓先輩のプライベートの情報は絶対に教えません♪ あのクールビューティーな楓先輩が、家では......ぐふふ♡ 何だか私だけが特別な感じがします。はぅ......思い出すだけで、あそこがうずいてしまいます♡
「楓先輩......私を抱いてくれないかな。何ならお金払うから!」
「里香、落ち着いて! 気持ちは分かるけど、焦ったら駄目よ? 楓先輩とお近付きになりたいなら、妹さんの話題を出すと良いかも」
「妹さん? あ、もしかして例の?」
「うん、私も会ってきたけど物凄く可愛かった♪ 見てるだけで癒されたわよ♪ 金髪のロリっ子ちゃん......めっちゃ素直で甘えん坊さんでね♡」
エルちゃん、本当に可愛かったな♡ 思い出すだけで口がニヤけちゃうよ♪
「めちゃくちゃ可愛いと噂の金髪の幼女ちゃんだよね? 私も会ってみたいな」
「楓先輩とまず仲良くならないとだね♪ 楓先輩、妹さんの事になると......これは秘密かな♪」
「え!? 何よ! めっちゃ気になる! 舞香教えて!」
「やだ♡」
「舞香の意地悪! 教えてくれないと私泣いちゃうよ!?」
里香さんには悪いけど、この反応が面白くて堪りません♪ 意外と私はSなのかもしれませんね。里香さんは素直な人なので、からかいがいがあります♪
「どうしたら楓先輩が私に興味を持ってくれるかな? 愛人でも良いから、私を抱いてくれないかしら」
「愛人って......そもそも楓先輩と同じ女性じゃないですか。里香、あれ程男漁りが趣味のようなお人だったのに〜」
「舞香......人間は変わるものよ。それに、楓先輩と出会ってから、自分の中でビビッと来たのよ。同性から見ても楓先輩は凄いわ♡ 私、楓先輩になら身体を許しちゃうかも♡」
里香さんも十分美人な方だと思います。楓先輩たら......本当に罪なお人ですね。一体どれほどの人達を誑し込むのやら......あれで無自覚なのが本当にタチ悪いです!
「そうえば舞香知ってる? 噂何だけど、営業部の立花課長、どうやら楓先輩を狙ってるみたいよ」
「え、あのエロおやじ......立花課長が?」
「うん、楓先輩の身体を狙ってるかもしれないわね」
「まあ、男性から見たら楓先輩の豊満なボディは毒だよね」
楓先輩......美人な上にスタイルも良くて胸が本当に大きいですからね。あれは巨乳何てレベルではありません。超爆乳です!
「楓先輩って、家ではどんな感じなんだろう......仕事も出来る女は、やはり休日も凄いんだろうなぁ〜」
「そ、そうね......」
私は楓先輩のプライベートの姿は知っています。これを聞いたら、プライベートの楓先輩を知らない職場の人達は、きっと信じないでしょう。まあ、この事は私だけの秘密♡ 家と職場でのギャップの差も良くて、私は更に楓先輩の事が好きになっちゃいましたから♪
「私の予想だけど、楓先輩の休日は読書しながら優雅にティータイムしてそう」
「ぷっ......そ、そうね」
確かに楓先輩なら、ティータイムとかお似合いだと思いますが、私は泊まりに行った日に凄い光景を見てしまいましたからね。妹のエルちゃんと楓先輩が、魔法少女みくるちゃんごっこをして遊んでいた姿を思い出すだけで、胸がホッコリとしてしまいます♪
楓先輩のシスコンぷりは筋金入りでしたからね。エルちゃんと遊んでいる時の楓先輩は、とてもキラキラとしていました♪
「え、何で舞香笑ってるの?」
「何でも無いよ〜ほら、休憩時間もうすぐ終わっちゃうよ」
「あ、もうこんな時間か......いっその事もう少しサボっちゃおうかな」
私と里香さんで雑談をしていたその時でした。何と楓先輩が休憩室へとやって来たのです!
「あら? 舞香さんと里香さんも休憩かな?」
「か、かかかか......かえでへんぱい!?」
「はい♪ 里香さんと少し雑談をしていました」
里香さんったら、憧れの楓先輩を目の前にして壊れたロボットの様な反応ですね。顔も赤くして何だか可愛い♡
「里香さん、そんな慌てた様子でどうしたのです?」
「あ、あの! か、楓先輩......一ノ瀬統括主任!!」
「ん?」
「あ、握手して下さい!」
「握手? うん♪ 良いですよ♪」
里香さんの慌てた様子が面白いです♪ 楓先輩は何一つ嫌そうな顔もせずに里香さんと握手しています。
「あわわ!? 私......今日から手を洗いません!」
「くすくす♪ 私はそんな大層な者では無いですよ♪ 里香さんって、とてもユニークな方ですね♪」
「は、はひぃ......楓先輩♡」
まるでアイドルとファンみたいな構図ですね。まあ、気持ちは良く分かります。私も最初は似た様な反応をしてましたし。私は楓先輩と素晴らしい夜を共に過ごしてから、自分の中で何かが目覚めた様な気がします。
「楓先輩......あ、今は一ノ瀬統括主任でしたね♪」
「舞香さん、今は休憩中だから気にしないで♪ 仕事中でも楓と呼んで良いからね♪」
「ありがとうございます! 楓先輩!」
楓先輩は役職に就いても変わりませんね。話しやすくて、頼りになる上司です♡
「里香さん、舞香さん。良かったら、今日の昼休みに私がお金出すからご飯一緒に食べに行かない? 近くに中華のお店が出来たそうよ♪」
「え、良いのですか!? 是非お願い致します!」
「やた! 楓先輩、この遠野舞香。何処へでもお供致します♪」
あぁ♡ 楓先輩......大好きです♡
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