6度目の自殺。と7度目の生
@Rustfeast
第1話
今日、僕は死んだ...
_________________________________________
雨が降っていた。
その雨は、
僕の自殺を歓迎するかのように、
ただ、ひたすらに強く 打ち続けていた
これでもう終われる。
これで..これで....
地獄かなぁ、天国かなぁ、
そんなくだらないことを考えながら僕は
暗闇へと落ちていった...
「お願い、死なないで..」
誰かが僕にそう言った。
話し声が聞こえる
「またこやつか?!何度も何度も死んでくれよっ
て!!これで6回目じゃぞ?!記憶もないというのに毎回毎回!!──────...」
ここは?どこだ...?
僕は死んだはずじゃ...
目が覚めるとそこはベットの上だった。
「どうしてこやつは自殺ばかりするんじゃ?!」
「私に言われましても...」
横で女の人が話している。
「あの、ここはどこですか?」
女の人が困った顔をしながら答えた。
「えっと、ここは天界です...」
「天界?天国ではなく?」
「えっと、それは〜その〜...」
「はぁ...おぬしよ自分が自殺したことは覚えておるか?」
「はい 、学校の屋上から」
「6回目じゃよ」
女のは人が頭を抱えながら言った
「?何がですか?」
「お主が自殺したのはこれで6回目じゃ」
1回目は包丁で腹を裂いて
2回目は飛び降り
3回目も飛び降り
4回目も飛び降り
5回目も飛び降り
そして、今回も飛び降り
「?身に覚えがないのですが」
「まぁ..記憶は毎回消しているからの」
「...それでなんで僕はここに?」
「はぁぁぁ...お主が毎回毎回自殺するもんじゃからさすがに目に止まっての...」
「それは、どうもすいません。」
「検査したところ特に異常はないです。」
「そうか、では検査も終わった事じゃし後はお主がどうするかじゃが...」
「?どうするとは?」
「死後には基本2つの道があるんです。
1つ目は天国2つ目は転生......
仕組みを説明しますと人生で良いことをするとポイントが入ります。そのポイントが一定に達すると天国へ行く権利が与えられますポイントが足りないと天国へは行けず転生という形でまた人生を歩んでもらいます。また、ポイントが一定に達していても転生する権利は永続します。」
「ですが、その...あなたの場合は自殺の回数が多すぎてポイントがマイナス状態でして....
転生という形になるかと」
「転生...また人生を歩むのか」
正直もう人生なんて歩みたくはない
「ここにいるというのはダメですか?」
6度目の自殺。と7度目の生 @Rustfeast
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。6度目の自殺。と7度目の生の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます