詩集17　残念ですが、それは偽物の言葉です

仲仁へび（旧：離久）

　最初から最後まで幻想

　編ゆまれた筋書きに真実はない

　全部嘘だったんです

　全部まやかしだったんです

　偽りで実のないお話

　残念でした

　ページを手繰る手をそっととめた

　貴方の顔をのぞきこんで

　嘲笑　愚弄　ああ楽しい

「踊らされた主人公さん

　はじめまして

　私の名前は○○です

　どうか覚えてから退場してくださいね」

　舞台装置は不完全

　配られた配役カードはミスチョイス

　そんな手札で最後まで？

「中ボス程度にやられるのがオチね」

「ストーリー」

　仕組まれたものなのに、哀れなものね。

　可哀そうな主人公。

　そんな貧相な状態じゃ、ラスボスまではたどり着けない。

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