Liberal Online~龍や少女になったTS少年はVRMMOを楽しみます!~

ひかもり

ゲームの始まり

第1話サービス開始

なんとなく予想はしてた。


現実が女の子みたいな外見だし、アバターの外見は変えられないから多少女の子っぽくなるだろうなとは思ってた。


こんななりでも男なんだよ。僕。



なのにさ........



「.....どうして女の子になってるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!?」


『Liberal Online』のサービス開始当日。世界初機械からも女の子と間違えられる男の子、



いや



【男の娘】がいたのであった。


*************************************************************************



ーーピピピピ


ーーピピピピ


ーーピピピピ


「・・・んあ?」


目覚まし時計の音が聞こえ久里山 渚はゆっくりと目を開ける。


時刻は6時半。もうそろそろ起きたほうが良さそうだ。


僕はのそのそとベッドから起き上がる。


今日は高校の終業式。明日からは待望の夏休みが始まる。


今日の午前中を乗り切れば明日からはパラダイスだ。


まあパラダイスと言っても現時点でどこかへ出かける予定はないわけだが、、、。


洗面所で顔を洗い、パイナップルの葉のようになった髪を櫛で整える。洗顔を終え、制服に着替えリビングの照明をつける。キッチンに向かい冷蔵庫の前でそんなことを考えていると、


「お兄ちゃん、おはよぉ」


「おはよう、紗良」


妹の久里山 紗良が起きてきた。あと姉がいるのだが今は一人暮らしをしているためいない。


紗良は背中まで伸びる黒髪はサラサラしており顔はとても美少女だ。現在13歳の彼女は徒歩15分程の距離にある中学校の二年生なのだが、校内のアイドル的な存在となっている。しかし本人は認めていないためあくまで非公式である。


学校では常にポニーテールにしているようだが、起きたばっかり状態の今は自分と同じようにパイナップルの葉となっている。


「ほらほら、今日は僕が朝ご飯作っておくからさっさと顔洗ってきな」


「なに!お兄ちゃんが作ってくれるの!?じゃあすぐに行くよ!」


先程の眠気はどこに行ったのかと思うほど目をぱちっと開けるとダッシュで洗面所へと向かっていった。


そんなに期待されても大したものも作れないんだけどなあ...と思いつつ作り始める。


今日はベーコンエッグでいいか。じゃあ味噌汁を先に作ろうかな。ご飯は昨日のうちに準備しておいて今朝の6時に炊けるようにしておいたし。


ちゃっちゃと朝ご飯の準備をし、テーブルに並べていると中学校の制服に着替えた紗良がキッチンに来た。


「何か手伝うことある?」


「いや、もう終わったから先食べてて。あと今日はお弁当いるんだっけ?」


「うーん、今日は午前中で終わるからいらないや。お兄ちゃんも早く帰ってくるんでしょ?家でお兄ちゃんが作ってよ。」


「りょうかい。じゃあ何にするか考えておかなきゃね。そうするとみんな食べにきそうだなぁ。」


「達兄と香織ちゃんとさっちゃん?あぁ、お兄ちゃんのご飯を求めて帰りにそのまま来そうだねぇ」


達兄、香織ちゃん、さっちゃんとは幼馴染であり、本名:篠原 達也、篠原 香織、篠原 皐月という。


達也と香織は双子であり渚の同級生、皐月は紗良の同級生である。


彼らの両親は共働きであり、休日は家にいるものの平日は帰宅時間が夜遅い。そのため平日の夕食は全てうちで済ませている。最初こそ自分たちで挑戦してみたようだが、彼らは全く料理ができないため一度火事になりかけた。


その後彼らの両親から自分たちがいない時はお邪魔させてくれないかと頭を下げてお願いされてしまった。僕たちの分の食費もこちらで負担するからと。


まぁ自分たちのを作るついでだし材料費が浮くのは嬉しいので僕自身全く構わないのだが。


「まあ確実にくるだろうから一応学校帰りに来るよう伝えとこうか。紗良も学校で皐月ちゃんに伝えといて。」


「わかった!伝えとく!」


そんな話をしているうちに配膳が終わったので二人で席につく。


「「いただきます」」


テレビを流しながら食べ始める。天気予報やニュースを確認するのは毎朝この時間である。


[ーー(A)さて、本日の14:00からサービス開始の世界初のフルダイブ型VRMMORPG 『Liberal Online』ですが、販売の時はものすごい競争率だったそうですね。

(B)そうですね。その競争率はなんと国内で100万倍だったそうで、私の甥も入手できなかったと嘆いてましたよ。

(A)そうなんですか。実は僕も入手できなくて、やってみたかったんですがねぇーー]


「お兄ちゃん!そういえば私のヘッドセットってもう届いてるんだよね!?」


紗良が焦ったように僕へ問いかけてくる。本日から開始だったことを忘れていたようだ。


「うん、届いてたから押入れにしまってあるよ。開けるのは帰ってからにしてねって伝えてとお母さんから

言われてるから」


「う、わかったよ。先生の話が長くなきゃいいけど、、、」


そして朝ご飯を食べ終わり食器を片付けていると


「そういえばお兄ちゃんはゲームを全くやらないじゃない?これを機に始めてみれば良いのに。」


紗良がこんなことを聞いてきた。確かに世界初のフルダイブ型と聞いて多少の興味が湧いたことは確かなのだが、、、


「だって、、、姿変えられないんでしょ?」


「え?まあ種族としての特徴を除いて変更できるのは髪や眼の色だけだから身体や顔はリアルと同じになるけど。...」


「やっぱり!」


彼は自分の見た目に自信が持てたことはない。側から見て顔が整っていることは確かなのだがそれを見た上でみんなが彼に対して持つ印象はこうなのだ。


【かわいい】


身長は同世代の男子の中では特に低く、女子の中でも中間くらい。高校生にして140cmという一般的に見てとても小柄な体型をしている。


声も男性とは思えないほど可愛らしく高い声をしているため、中学の合唱祭では三年間ソプラノだった。


極めつけは、、、顔である。


彼の少々長い黒髪から覗くその顔立ちは、、、もはや女の子と言っても過言ではないほど可愛らしい。実際、彼はその身長と顔立ちのせいで街中で幾度となく話しかけられたことがある。


男性に。


いわゆるナンパというやつだ。


その時は待ち合わせの相手である幼馴染が到着するまでひたすら絡まれ続け、その日はとても疲れた。


「あ、そうか。お兄ちゃん女の子と間違えられるもんね!!」


「やめてぇ、、そこに触れないで、、、」


紗良と二人で並んでいるともはや双子にしか見えないらしく、幼い頃から渚は着せ替え人形にされることもしばしばあった。母親と姉、妹の女子三人に対して男子は僕一人。多数決によって逆らうことが許されない。


中学校に入ってからは自粛してくれるようになったが。


そんな両親も今は家にいない。決して亡くなった訳ではない。職種が特殊なだけに海外に出張しているだけだ。

そのため、現在彼は親の所有するタワーマンションに紗良と二人で暮らしている。


女の子に間違えられる可能性があるからこそ、自分はフルダイブなんてできないのだ。男として認識される自信がない。

まあ機械だし?そこはしっかりしてくれると思うのだが...


機械にまで女の子と間違えられたら僕はもうダメだ。僕を男と認識してもらうための最後の 砦(?)なんだ君(機械)は。


「あーあ、渚お姉ちゃんと一緒にゲームやりたかったなあ。」


「さりげなくお姉ちゃん呼びするのはやめて!?」


そんな会話をしているうちに片付けが終わった。もうすぐ家を出る時間だ。


歯を磨き、荷物を持つと準備万端だ。


「紗良ー、行くよー」


「あっ待ってー!」


タタタタッと紗良が小走りでくる。二人で靴を履き玄関開けると外の熱波が顔に当たる。


今は七月の半ばでのためそれなりに暑いのは仕方ないのだが、最近は特に暑くなったんじゃないだろうか。洗濯物がよく乾きそうだ。


「じゃあ私はこっちだから。行ってらっしゃいお兄ちゃん。」


「行ってらっしゃい、紗良」


そうして別れた僕は学校へと向かった。


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「おっす、渚!」


「おはよう。渚くん」


校門前で声をかけられ振り向くと見知った二人がいた。


「おはよう達也、香織」


達也はイケメンだ。金髪の髪に整った顔にやられた女の子を僕はたくさん知っている。おまけにスポーツもできるから中学の体育祭では女の子の黄色い声援が鳴り止まない。しかも勉強は学年で10位以内を常に維持している。ハイスペックなイケメンというやつである、ちゃんと男だ。羨ましい。


そして香織も同様に運動も勉強もできる超人だ。濃い茶色の髪で出るところは出る。引っ込むところは引っ込んでいる。見た目はお淑やかなのだが、中身のハイスペックさは達也よりも上だ。


そしてとにかくモテる。まだ入学して三ヶ月なのに告白された回数は50回を超えている。しかし二人とも恋人を作ろうとしない。


そして二人とも部活はやっていない。そしてそれには理由がある。


なぜなら...二人とも家でゲームをやりたいからだった。


家では二人ともゲーム三昧である。家事は主に両親が出かける前にやっているため彼らは帰宅後、渚に夕食に呼ばれるまでゲーム三昧なのだ。


なのにもかかわらず成績はとっても上位なのだ。意味わからん。


ちなみに一番下の皐月ちゃんも結構なゲーマーだ。


「いやー今日を乗り切れば明日から夏休みだな!そういやしばらく両親が長期出張に出るそうだから渚んちで世話になれって言われてるんだが知ってたか?」


「うん、一週間前くらいにしのパパとしのママがお願いしにきてたから」


そう、海外に出張になったためしばらく世話してやってほしいとお願いされていたのだ。ご飯だけではなく全て。しのパパたちが帰ってきたときに家が全壊していたら洒落にならないからと。もちろん、渚たちの両親に許可をとっている。


そのため夏休みの間、彼らはうちで生活してもらうことになっていた。家事は彼らをこき使ってくれと言われている。


「そうなの、渚くんには申し訳ないけど、、、夏休みの間よろしくね!」


そう言って三人で教室に入っていく。校内では常にこの三人で過ごしているため、この三人のグループとして認識されている。


椅子に座ると達也が思い出したように話し始めた。


「そういえば今朝のニュース見たか!?今日の14:00からサービス開始だってさ!もう楽しみで楽しみで...!」


「そうね!私もずぅぅぅぅぅっと!楽しみにしてたんだもの!」


「あぁ、そういえば紗良もやるって言ってた。楽しそうだね〜」


今朝の会話を思い出しながらそんな返事をすると二人はびっくりしたような顔で僕を見た。


「え?まさか渚やらないの?一緒にやるつもりだったんだけど。」


「え?やらない、というかできないよ?ヘッドセット持ってないし。」


今回、僕はヘッドセットは買わなかった。なにせあれは買うだけで10万以上する高級品なのだ。とても僕のような高校生には変えたものじゃない。ちなみに紗良は父におねだりをして買ってもらっていた.


香織はガーンという音が聞こえそうなほどショックを受けた顔をした。


「えぇぇぇ...せっかく渚くんと一緒にできると思ってたのに....」


滅多にゲームをやらない僕が興味を示していたのだ。初めて一緒にゲームができる!とワクワクしていたのだろう。


「だからみんなで楽しんd」


「いや、待て香織。諦めるのはまだ早い。」


達也が香織の肩に手を乗せてニヤッとする。


「香織、思い出せ。俺たちはβテスターだろう?」


「...そうだったね。」


「そして俺たちβテスターには友人と一緒にゲームがプレイできるようにヘッドセットの無料進呈があった。違うか?」


「あっ!そうか!それを渚くんにあげれば!」


「....いやいやいやいや!ちょっと待って!?そんな高いもの貰えないよ!」


流石にそんな高い貴重なものをもらうのは気が引ける。ただでさえ順番待ち待ったなしの品薄な商品なのだ。こんなに軽くあげるなんて言われても僕が納得できない。


「気にするな。俺たち二人はβテストからやってたからヘッドセットは持ってる。渚にあげる分に関しては全くお金がかかってない。そして俺は渚にも一緒にゲームをやってもらいたい。他の有象無象にくれてやるくらいなら渚がもらってくれた方が俺としては嬉しいんだが..」


「でも」


「というかむしろ渚にもらってもらわないと困る。あれ何気にでかいから部屋のスペースとるんだよ。」


「そっちが本音か」


僕としてはあんな高いものをもらうことに気が引けているんだけど..


「じゃあこれは夏休み中世話になる俺からの礼だ。これをあげるからにはご飯を豪華にしてくれればいいぜ!香織もそうだろ?」


「うん!渚くんがもらってくれたら私も嬉しい!そしてご飯が豪華になるのも嬉しい!」


はあ、これは諦めるしかないかな。二人の根性に負けた。


「わかった。じゃあありがたくもらうね。ご飯の方は任せてよ。」


「おっ!そうこなくっちゃ!」


そんなこんなしているうちに先生が教室に入ってきたため会話は終了となった。


************************************************************************


ー帰り道ー


「...はぁ。夏休み前だからって話長すぎんだよなあ、どの先生も。」


アイスを食べながら達也が言う。


「まぁはっちゃけすぎないようにちゃんと注意するくらいしかできないのよ、先生方も。」


こちらもアイスを食べながら香織が言う。


「まあしょうがないよ。それに宿題も大量に出たしね!」


買い物袋をぶら下げた渚が言う。


終業式が終わり、三人は揃って帰宅していた。時刻は11時、達也と香織は一度家に帰って荷物を持ってからうちに来る予定だ。彼女たちの部屋はうちにすでに用意してある。


今日の昼ご飯はカレーだ。達也と香織、そして紗良はすぐにでもゲームを始める予定だからご飯は簡単にしたほうが良いと思ったのだ。


自宅前で彼らと別れ、鍵を開け自宅に入る。まあ自宅はマンションからそこまで離れていない一戸建てなので後ですぐにくるだろう。手を洗い部屋着へ着替えると渚は買った食品を冷蔵庫へしまい始める。といってもこの後のカレーで使う材料もあるから全部しまう訳じゃないが。


野菜を炒め始めたところで紗良が帰ってきた。部屋に入った時に息を切らしていた。おそらく学校から走って帰ってきたのだろう。聞いたところやはり先生の話が長かったらしく、これでも高速で帰ってきたそうなのだ。学校の先生が長期休みの前に話が長くなるのはどこも同じのようだ。


カレーが出来上がったところで達也たち3人がやってきた。今日は人数が多いのでカレールー二箱分のカレーを作っている。みんな食べ盛りだしあっという間になくなるだろう。


ちなみにカレールーは、バー○ントカレーの中辛だ。


「「わぁ!いい匂い!」」


「お!やっぱ夏と言ったら渚のカレーだな!」


香織と皐月が声を揃えて言う。達也は嬉しそうに顔を綻ばせている。彼らは渚の作るカレーが大好きなのだ。


「なんか合宿みたいでワクワクしてきたね!」


皐月が楽しそうにぴょんぴょんしながらいった。


「確かにな、カレーというチョイスも合宿っぽくていいな!」


達也が皐月に同意するように言った。合宿などで昼食のカレーが多いのはこういうことか、ただ単に楽だからなのか。


まあ喜んでくれたからよしとしよう。


「さっ!早いうちに食べちゃおう!おかわりもたくさんあるし、福神漬けもあるよ。」


「「わーーい!」」


「さすがお兄ちゃん!わかってらっしゃる!」


香織と皐月が喜び、紗良が褒める。そして全員でテーブルにつきそれぞれカレーをよそった。


「「「「いただきます!」」」」


「召し上がれ〜。」


渚を除く四人が勢いよく食べ始める。みんなの皿から瞬く間にカレーがなくなっていく。達也はもはやカレーを飲んでいるのでは?と思うほどのスピードでカレーが消えていく。みんなのスプーンがあまりにも早いため、渚の皿のカレーが半分もなくならないうちに達也の皿は空になった。そしてお代わりを取りに行った。


渚の皿のカレーが4分の1を切ったあたりで香織、皐月、紗良の皿が空になりそれぞれお代わりを取りに行った。いつもは少食な女性陣もカレーになるとたくさんお代わりをする。作った側としてはたくさん食べてくれるのはとても嬉しい。


そして渚が二杯目のカレーを食べているうちに、鍋にあったルー二箱分のカレーはほとんど4人によって食べ尽くされたのであった。


********************************************************************


渚が食器の片付けをしているうちに皐月と紗良はヘッドセットの初期設定を終わらせていく。達也と香織はβテストにて設定はすでに終わっているため、二人に説明をしていた。


「さあさあ、まもなくサービス開始だな!」


達也が興奮したように喋っている。


「動悸が止まらないわ…」


「「確かに」」


香織がそういうと皐月と紗良が同意する。


「僕こういうの初めてなんだけど気をつけることはある?」


渚は問いかけると達也は答えた。


「そうだなぁ...まあ一般的には現実のことを聞いてくる奴は気をつけたほうがいいな。特に渚は一見男に見えないしガードが緩いから変な奴らに絡まれることは避けられんだろう。」


「えぇぇぇ....」


「だから最初は俺たちと一緒に行動しよう。βテスターと一緒にいるところを見れば大体の奴らはよってこないからな。」


「そうなんだ。わかった。」


そんなこと話しているうちにサービス開始の時間になった。達也と香織はそれぞれベットに横になり時間になった瞬間にVR空間内に入っていった。皐月と紗良も同様に入っていった。


「さ!僕も行こうかな!」


渚もベットに横たわるとヘッドセットをかぶる。電源を入れ目を瞑り眠るようにVR空間内に入っていった。




そうして渚が閉じていた目を開けると・・・・そこは、真っ白な壁の部屋の中。


睡眠導入無しに、生命維持に必要な体機能を維持する信号はそのままに、入出力はヘッドセットを介した電気信号によって仮想現実世界へと移す、最新のフルダイブ技術。


その作り出す仮想世界の鮮明度はもはや現実と遜色ないほどのリアルさを出していると言われていた。


『Liberal Onlineへの世界へようこそ。これよりあなたのこのゲームでの分身となるキャラクターのクリエイトを開始いたします。』


突然流れたアナウンスに渚はビクッとした。そっか、ゲームだから自分そのままの姿な訳ないか。


『体調が優れない、動作に違和感があるなどの症状がなければ、これよりキャラクター種族の選択を行います。適正種族を検索するため登録情報を照会しますがよろしいですか?』


ポップアップしてきたウィンドウから利用規約を開き、ざっと目を通したのちに「YES」を押した。


すると渚の周囲に様々なファンタジー要素あふれる人影が現れた。


それは渚の姿をベースにしつつも耳が長かったり、角や尻尾が生えていたりと様々な身体的特徴を備えていた。


「この中から好きな種族を選べばいいのかな?」


そうして周囲のキャラクターモデルを眺めていた渚だったが...


『おめでとうございます!あなたは特異ユニーク種族を選択できる権利が得られました。』




・・・・なんか出てきた!?



『特異種族を選択した場合、種族は数ある特異種族の中からランダムで決定されます。

決定後は他の種族に変更することはできません。よく考えてお選びください。』


どどどどどうしよう!初めてでこんなことになるなんて!


一度戻って達也に聞いてみたいけど、一度戻ると全てやり直しになってしまうみたい。そうするとこの特異種族とやらは二度と出てこないかもしれない。


「....特異種族にしてみよう。」


だって、珍しい種族みたいだし?なんかワクワクする!


『特異種族が選択されました。決定後は変更ができません。本当によろしいですか?』


もちろん「YES」っ!!!


『特異種族で決定しました。あなたの種族を選定します.................決定しました。あなたの種族は【龍種】です。』



WOW!なんか凄そうなのになった!

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