第78話 遂に極めた件

 名前:トウジ

 性別:男

 年齢:三十二

 職業:【無職】神級職

 称号:【を極めし男】

 配偶者:サヤ・マコト

 レベル:99

 生命力:399,980 魔法力:125,000

 体力:88,000 魔力:25,500 器用:78,800 敏捷:83,900

 攻撃力:297,000(無敗刀むはいとう+97,000)

 防御力:275,000(竜牙の鎧(強化版)+100,000)

 スキル:【

 無音むおん:

  (味方)自身や対象者(物)が発するあらゆる音を消す グループを認識して使用可能

   (敵)相手を喋れなくして魔法詠唱を出来なくさせる 詠唱が必要なスキルも同様 また、音を聞こえなくする

 

 無効流むこうりゅうLv.MAX:

  刀を用いる剣術 斬れないモノはない 斬撃無効を無効にする(ややこしい)


 無毒むどく:

  (味方)自身や対象者(物)の毒を消す 消せない毒はない

   (敵)自身や対象者(物)から消した毒を無窮箱に保管でき、その効力を変化できる 毒を敵の体内に送りこめる

 

 無臭むしゅう:

  (味方)自身や対象者(物)の匂いを消す

   (敵)どんなに嗅覚に優れた者でも、匂いを感じなくさせる

 

 無空間むくうかんLv.MAX:

  自身が行きたい場所までの空間を無くす 自身を含めて二十人まで同時移動可能


 無機むき:

  生命が無い存在を無限箱の素材を使用して作成出来る 形は自由自在


 無影むえい:

  対象者(物)を光の一切無い場所に閉じ込める


 無我むが:

  を捨てて、自身が望んだ者とパーティーを組める


 無碍むげ:(無在進化)(New)

  ナニモノにも囚われない自由自在な状態 敵のあらゆる感知、攻撃無効 


 無有むうLv.MAX:

  そこには無い筈の空間を有る状態に出来る 五百立方メートル


 無傷むきず:

  自身や対象者(物)の傷を完全に消せる 欠損も復元する


 無汚むお:

  自身や対象者(物)の汚れを消す


 無謬むびゅうLv.MAX:

  対象者(物)を確認でき、論理的に判断する 自分の居る場所を中心に半径五十キロで敵味方の居場所が分かる


 無病息災むびょうそくさい:

  自身や対象者(物)の病(しゅ)を消す

  消せない病(しゅ)はない

  体の老化を遅らせる

  心の病は治せない


 無痴むち:

  (味方)対象者の壊れた心を治す

     (癒すのではなく治す)

  (敵)対象者の力が自身よりも低い時に対象者の心を壊す 期間なども任意で決めれる

 

 無窮箱むきゅうばこ:(無限箱進化)(New)

  形のない箱で、何でも入れる事が可能 容量は無窮はてない 内部は自動整理(解体)される 自身も入れ、無我でパーティを組んだ者も入れる内部は好きな様に改造可能


 無重力むじゅうりょく:(New)

  敵、味方、物の重力を自在に操る事が出来る 

 

 無碍灯むげとう:

  起点を中心に半径五センチメートル~百メートルの範囲(選択可能)を照らす、何ものにも妨げられない尽きない灯り 不死者はこの灯りにより昇天する


 金精コンセイ様の祝福:

  尽きない精(性)力(永久)

  女性喜ぶ左右の手指(意思を込めて触るだけで快楽が生まれる しかし、魔法力を消費する)

  もう一つのムスコ(己のムスコが二本になる。)


 無の男神オノミの祝福:

  武器、防具の強化

  レベル上昇

  スキル底上げ




 名前:サヤ

 性別:女

 年齢:十八

 職業:【刀神】神級職

 配偶者:トウジ

 レベル:99

 生命力:281,000 魔法力:105,000

 体力:71,000 魔力:48,000 器用:54,000 敏捷:61,800

 攻撃力:195,000(魔斬刀+99,000)

 防御力:200,000(竜牙の鎧(強化版)+100,000)

 スキル:

  柳花りゅうか流Lv.MAX

  生活魔法

  中級魔法(火・水・風・土・闇)

  魔力操作Lv.MAX

  身体強化Lv.MAX

  気配察知Lv.MAX

  魔力感知Lv.MAX


 金精コンセイ様の祝福:

  超安産・細胞活性(七十まで)

  未知の快感(トウジとマグワウ度に未知の快感を得る。)


 有の女神メノミの祝福:

  武器、防具の強化

  レベル上昇

  神級職への昇華


 


 名前:マコト

 性別:女

 年齢:二十

 職業:【魔導大神】聖級職

 配偶者:トウジ

 レベル:99

 生命力:151,000 魔法力:400,000

 体力:48,000 魔力:96,000 器用:41,500 敏捷:29,000

 攻撃力:70,000(退魔杖+30,000)

 防御力:300,000(退魔のローブ+180,000)

 スキル:

  全属性魔法Lv.MAX

  生活魔法

  魔力操作Lv.MAX

  身体強化Lv.MAX

  気配察知Lv.MAX

  魔力感知Lv.MAX

  退魔の導き

  女神の癒し(閨房術)New


 金精コンセイ様の祝福:

  子宝(最高級)・細胞活性(七十まで)

  未知の快感(トウジとマグワウ度に未知の快感を得る。)


 有の女神メノミの祝福:

  武器、防具の強化

  レベル上昇

  スキル継承



 俺達はそれぞれステータスを見て固まっていた。それもそうだろう。何なんだ、このデタラメなステータスは。


 既に俺だけじゃなく、サヤもマコトも人外になってしまっている。このステータスなら、一番攻撃力が低いマコトでも、この世界最強と言われる真竜を軽く捻れるそうだ。二人がそう教えてくれた。


 そして、俺は遂に無を極めたそうだ。無職は相変わらずだが。スキルもコレ以上は増えないだろう…… と思うが、二人が言うにはレベルは99が上限じゃない筈だから、まだ分からないとの事。


 そして、サヤである。神級職になりました。刀師が刀神に昇華されたようだ。それにより、サヤ自身の刀術がかなり上がったと本人は言っている。今なら、斬撃無効のスライムも俺と同じ様にスパスパ斬れると嬉しそうだ。


 マコトはある一点を見つめては俺を見てニコニコしている。そして、


「トウジ、今夜は期待しててね」


 とニッコリとしかし、艶っぽく微笑んだ。

 勃ってまうやろーっ! いや、ダメだ。さすがに心友しんゆうのテツもここでは賛成してくれないだろう。


 しかし、一つだけ良い事がある。俺の新しいスキル【無重力】だ。これは温泉に建物を建てる際の建築資材を、最初は俺の無窮箱で運ぶ必要があると思っていたが、資材に【無重力】をかけてやれば、皆が荷車に大量に載せて運ぶ事が出来るだろう。そして、それならもう少しで成人だという子供でも仕事に参加出来る。


 俺達三人は早速コンカッセの屋敷に戻る事にした。帰りは俺がトウサマに、サヤがサズキに、マコトがトズキに跨り、テツは最大化して皆で競争して帰った。僅差で勝ったトウサマが、テツに


「生身で私に迫るとは、さすが神犬ですな」


 と褒め言葉を述べていたのが、俺にはシュールに見えたよ。


 屋敷に着いたら住人達が庭に勢揃いしていた。そして、コンカッセの説明を黙って聞いている。どの顔も輝いているのが俺達にもしっかり見えた。

 俺達が帰って来たのを見たコンカッセが、


「おお、帰られましたか。どうでしたか?」


 と聞いてきたので、


「詳細は後で伝えるけど、原因が分かった上にもう二度とあんな事は起こらない様になったよ」


 と教えた。


「それは朗報です。資材なんですが、温泉までの間にある木を伐採する事になりました。しかし、自然を壊さないように、間引きをする形になりますから、もしかしたら足りないかもしれません」


「ああ、それについては俺に言ってくれ。材木はそれなりに持っているから」


 本当は無窮箱の中に三百軒の一戸建てを建てられる位入ってるけど…… まあ、自分達が建てたという誇りも大切だろうしな。あくまで、足りなかった時は出すという事で話はついた。


 それから、大雑把な取り決めをして、食料等は村が売ってくれそうにないので、俺が売る事に。

 村で村長をしている男が自分に従わない村人を迫害して村はずれに追いやったようだし、領主としてきたコンカッセの屋敷も村はずれにしか敷地が無いとこの場所に建てさせた位だからな。


 それと、屋敷の裏手の林は切り開いて畑にするそうだ。そこで、農家だった住人が畑仕事に精を出す事も早急に決めたらしい。先ずは、仕事を決めてそれに見合った給金をコンカッセが支払う形にしたようだ。俺はコンカッセにその為の費用を貸すのだが、幾ら位必要なのか二人とも分からない。


 しかし、コンカッセの執事、セーバスと俺の妻二人は優秀だった。あっと言う間に各仕事やそれに見合う給金、掛かる凡その日数などを計算して必要な経費を試算して提示してくれたのだ。


 俺はその出た金額から少し余分を出そうとしたら、三人から止められた。試算した金額自体が余裕を見ているからとの事。


 はい、失礼しました。


 こうして、俺達はニ〜三日の湯治のつもりだったけど、どうせなら完成まで居ようと話し合って、コンカッセの屋敷に泊めてもらいながら、一緒に観光温泉を作って行く事にした。


 金精コンセイ様にコクアを通じて伝えたら、


「我も行くぞー!」


 と返事があった。三日後位に来るそうなので、コンカッセに強力な助っ人が来るからと伝えておいた。



 …… その夜、俺はマコトに乙女にされました。


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