第44話 閑話休題(サヤ)の件
私の名前はサヤ。家族と共に異世界に召喚されて早くも四年の月日が過ぎました。始めは家族と離ればなれにされてどうしようと途方に暮れて(泣いて悩んで)たが、優しい先達のエルさんとその夫であるエイダスさん、そして、このゴルバード王国の宰相をしているナッツンさんのお陰で家族と共に過ごせる様になった。
始めはゴルバード王国を出て、隣国で冒険者登録をして生活していた。
ケンジ叔父さんとアカネさん、従姉のマコトと一緒にレベルを上げれたのは幸運だった。
三人ともに初期から強くて私も三人と合流するまでは、エルさんやエイダスさんと一緒にレベル上げに励んでいたけど、三人には敵わなかった。そんな私を励ましながら一緒に行動してくれて、二年経った頃には私もB級冒険者になっていた。
そして、この世界を見て廻るというケンジ叔父さん達と別れてもやっていけると思った私はゴルバード王国に一度戻ってきた。そしたら私達家族の事は既に王族からは忘れられていて、普通に行動しても大丈夫だとナッツンさんに教えてもらった。
それからは、各国とゴルバードを行き来しながら冒険者として活動して生活していた。私が知らない間に『剣風』なんて二つ名がついてたりもした。
この世界に召喚されて四年の月日が流れ、私も十八になったある日の事。
たまたま隣国からゴルバードに来ていた私をギルドを通してエルさんが会いたいと言ってきた。
勿論私には断るなんて事は出来ない。宿から直接エルさんのお店に行き、話を聞いてみた。
何でも先日、新たな追放召喚者が現れてエルさん達が手助けしているという。今日はエイダスさんがその人と一緒にレベル上げに行っており、明日はエルさんが行くのだが、私も一緒に来ないかと言われた。詳細は教えてもらえなかったが、凄い能力(かもしれない)を秘めた男の人で、落ち着いた雰囲気のエルさんから見ても『良い男』らしい。
私はその時は恋愛などに興味がなかったので、ふーんと思っていたが、彼に出会った翌日には彼の事が好きになっていた。
いつも柔らかく優しい目。口を開いても穏やかな彼の心が伝わってくる口調。何よりも強かった。私が油断していた時に現れた王毒オロチを一撃で倒した姿は未だに目に焼き付いている。それにオロチの巣穴でスライムをスパッと切った時には私と同じように魔法を利用していると思ったけど、そうじゃなかった。彼は剣技で斬撃無効のスライムを斬っていると知った時には体の奥底から震えがきた。
そして、私は彼と結ばれた。私は恥ずかしながらも大胆に彼へと迫り、関係を結んだ。翌朝、結婚する事も承諾してくれた彼を今も深く愛している。
例えマコトも一緒だろうと彼は私達二人をこれからもずっと愛してくれるだろう。
但し、彼の女好きにはマコトと二人でかなり警戒しているが······
決戦前夜のサヤとマコトはかなり大胆に迫ってきた。晩飯を食べ終えて、部屋に戻り無汚をかけたら二人ともが服を着たまま俺に抱きついてきて、俺のジュニアをヤラシイ手付きでまさぐってくる。
妻二人にそんな大胆さを見せられると俺も興奮してきてしまう。しかし、そこに邪魔が入った。エルさん、アカネさん、フィオナ、ツキミさん、バーグーさんである。
俺が二人に少し待ってと言って部屋の扉を開けるとお歴々が揃って言った。
「「「「トウジ(さん)、いつものお願い」」」」
不覚にも俺は忘れていた。そして、一番遠いバーグーさんの部屋へ先ず行って無音をかける。序でに二人(チーズーさんとバーグーさん)に無汚もかけて上げた。
それから、ツキミさんとエーメイさんにも同じようにしてから、エルさん、フィオナと順番にまわり、最後にアカネさんだ。アカネさんは俺が部屋を出る時に、
「邪魔しちゃってご免なさいね。トウジさん」
と言ってきたが、何故バレたのだろう? 俺の少し不思議そうな顔を見てアカネさんが、言った。
「だって、凄いテントが出来てたから。思わず私も参加したいと思ったわ」
俺は思わず目線を自分の下腹部に向けると、確かに大テントになったいた。顔を赤くした俺を見てアカネさんが、さらに
「娘二人と愛し合った後に、まだ欲求解消されてなかったら私がお相手するから、他の人妻の所に行っちゃダメよ」
俺は顔を真っ赤にしながらもそんなことにはなりませんよと否定しておいた。そしたら、少し不満顔をしてアカネさんが、ウソでもこういう時はよろしくお願いしますって言った方が良い男よって言ってきたが、それはアカネさん基準だろうと思い黙って頷くに留めておいた。
そして部屋に戻ると待ちきれなかった妻二人がスッポンポンで俺に飛び付いてきた。
ここに断言しておく。俺は女性のおっぱいが好きだ。そのおっぱいを押し付けられて理性を保つなんて出来やしない。野獣となった俺は二人を焦らしに焦らしながら、女性喜ぶ左右の手指を駆使して果てる寸前までで手を止める。嬌声を上げて喜ぶ二人の可愛い妻。妻二人だが俺の手も二本だからコレはちょうど良い。
焦れに焦れた妻二人から可愛くオネダリされた俺は優しく二人と繋がり、大満足な夜を満喫していった······
翌朝、俺はルーティンを開始する。各部屋に行き、燃え尽きた男達に無病をかけてまわるのだ。それで生気を取り戻した男達を連れて朝食の席につく。
いよいよ今日は決戦の日だ。今日は俺とサヤ、マコト、ユウヤとフィオナ、マクド君とナッツン、テリャーさんの八人で城の国王の元に行き、エーメイさん、ツキミさん、エルとエイダス、ケンジさんとアカネさんには城の国王派を抑えてもらう事になっている。
食べながら最終確認をしていたら、コクアが言った。
「トウジさん、私もご一緒しても良いですか? どうもこのまま
そう言うので、エーメイさん達と協力して国王派を抑えてもらう事になった。
さあ、昨夜のようにいつでも落ち着いて愛し合える世界にするために、ちゃんと決着をつけるぞ。(ご免なさい、いつも気にせずに愛し合っております。)
決意を新たに俺達は出掛けた······
今回は文字数が少なくなってしまいました。スミマセン。次回の決戦では文字数が多くなります。話を分ける都合上、こうなってしまいました。m(_ _)m
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