第36話 金精様の悩みの件
無在を使用して女性達がいる場所に来た俺は様子がおかしいのに気がついた。
まず、エーメイさんがエーメイさんじゃない。誰か(何か)に体を乗っ取られているようだ。
そして、
だが、中々立派なイチモツをお持ちだ。
そして、女性達を見てみると、なんとツキミさんとフィオナが装備を外して服を脱ぎ出した。
うおーーー、これは凄い! フィオナは何て危険なモノを持っているんだ! バインバインじゃないか!
俺はフィオナの
グワーーッ! けしからん、けしからんぞ!エーメイさん。小ぶりながらプリっとしたマシュマロのようなお尻に、推定Bの形良い
二人が最後の砦を脱ごうと動き出した時に正気に戻る俺。
ハッ! いかんいかん。後でサヤとマコトに怒られてしまう。早く何とかしないとと思いつつ、エルさんとアカネさんが装備を外し始めたのを見て更に興奮して鼻血がたれてきた。
たれた鼻血を
「な、何事じゃ! 何処に行った!」
しかし、俺は取り敢えずそれを無視してサヤやマコトの所に行き、話を聞こうとしたが逆に抱きつかれて装備を外されそうになる。そこに何故かエルさんやアカネさんが混ざり、フィオナとツキミさんも下着姿のままに迫って来ていた。最後の砦はまだ脱いでなかった······ 残念····· イヤ、違うか······
「トウジ! トウジ! 良かった。トウジになら幾らでも御奉仕するから!」
「トウジー! やっと来てくれた! さあ、御奉仕するから、脱いで!」
そこでエルさんが、アカネさんが加わろうとしながらも今の状態を説明してくれた。エーメイさんが
そして、皆の今の状態はピンクの煙を吸ったら体の中の官能の波が止まらなくなったらしい。
それって無毒で消せるんじゃね。そう考えた俺は皆に無毒をかける。
すると、皆が官能の波から覚めたようで顔を赤らめて俺を見ていた。フィオナとツキミさんは悲鳴を上げる。
「キャー、トウジさん見ないで!」
「わ、私、旦那様以外の男性に迫るなんて。わ、忘れて下さい!」
正気に戻ったサヤとマコトの勘は鋭かった。俺の鼻の下に
「トウジ、いつから見ていたの?」
「トウジ、フィオナの方を見ちゃダメ!」
うむ、まさか
そんなことを言っていると、エーメイさんを乗っ取った
「フンッ! 分かったぞ! トウジという男だな! この男の記憶から探りだしたわ! ならば姿を現すしかないようにしてやる!
唱えた魔法は辺りを飲み込むような竜巻だ。皆が慌てるが俺は皆を落ち着かせた。
「大丈夫だから、そのままいてくれ。服を脱いだり、そして装備を外した人は今のうちに整えてくれ」
俺の説明にエルさんが疑う発言。傷付くなぁ······
「トウジさん、本当に大丈夫なの! こっちに来るわ! キャッ、アァ? 当たらない? どうして?」
ほらね、大丈夫って言ったでしょ。俺はドヤ顔でエルさんを見た。そこに、
「トウジさん、これはどうなってるのかしら?」
アカネさんに聞かれ、俺はスキルが進化して今の俺達は無在、
服を着ながらフィオナが突っ込んでくる。
「何なんですか? そのデタラメな状態は?」
うん、俺に突っ込んでもしょうがないぞ、フィオナ。俺もこの禅問答のようなスキルには戸惑ってるからな。それより早くその破壊力抜群なバインバインな
俺の心は懊悩していた······。
その頃、
「何故、現れん? 一体どう言うことだ? 久しぶりに封印が解かれ、これからと言う時に邪魔されたこの怒りを誰に向ければ良い?」
ブツブツと呟く
「むっ! 貴様、トウジだな! 我の花嫁達を何処にやった! 今なら許してやるから、早く花嫁達を差し出せ!」
俺は寝言を言ってる
「
「む、我にモノを尋ねるか。まあ良い、我も神だ。尋ねるならば教えてやろう。我はもう飽き飽きしたのだ。やたらと
俺はそれを聞いて確信した。こいつ、ドウテーだなと。考えがドウテーの頃の俺と同じだったからだが。
「なるほど、撫で回されるだけで良い所で止められて、欲求が高まったまま放置されるのに嫌気が差してこの世界に来られたと」
俺がそう言うと
「愚か者め! 我はこの世界だけでなく、
そりゃあ、自分の欲望を思うままに叶えようとしたら邪神扱いされるわな。これはアレだ。国王達とは無関係な迷惑神様だな。そう思ったが確認の為に一応聞いてみた。
「
「ん? あの変な邪神達か。あんな奴らには一切関わりがないがどうかしたのか?
やはり関わりは無いようだ。さて、そうするとどうやってエーメイさんから出ていって貰うかだが······。俺は考えに考えた。しかし答えが出ない。尋ねたら教えてくれるみたいなので、先ずは尋ねてみよう。
「そもそもどうしてエーメイさんに取り憑かれたんですか? それもいつの間に?」
「ふん、それはな、この男が我が封印されているこの
初めて来た時にそう考えて、二回目に洗脳を施した。今回が三回目じゃが、あんなにも沢山の我の花嫁を連れて来たのでな、さすがは我が見込んだ男よと褒めてやったぞ」
「洗脳って、どうやったんですか?」
「簡単な事よ。我は封印されておったが神力は失っておらなかったのでな、この男の頭に我の花嫁を連れて来いと念じただけよ。勿論、この
うん、ドヤ顔で言うことじゃないです。確かに凄いが、そうするとこの魔境の洞窟に着いた時点でエーメイさんは本格的に操られていた訳だな。
俺はそう思ったが、それを顔に出さずに
「おお、さすが神様。でも、俺達にはエーメイさんが必要なんで出来れば返して貰えませんかねぇ······」
俺が煽てながらそう頼むと
「なれば我にこの男の代わりとなる
うーん、要求が凄いなぁ······
「
俺の言葉に
「うむ、お主の言うことにも一理あるな。だがしかし、それはお主の用意する
そう
それを見た
何故ならエーメイさんが白目を剥いてぶっ倒れたからだ。急に出ていくから助けることも出来なかった。あれは大きなタンコブになるな······
しかし、ツキミさんの体を蹂躙したんだから、甘んじて受けて貰おう。イヤ、これは俺の勝手な考えだな······
バカな事を考えていたら、
「凄いではないか! お主のこの
俺も出来れば地球の神様とは喧嘩なんかしたくなかったから、気に入って貰えて良かったと思う。そこで、機嫌の良さそうな
「気に入っていただけたようで良かったです。それでは、先の俺の提案を聞いて花嫁はご自分で探されますか?」
「うむ、
そう言った
その後にそれよりも小さな光が四方に飛んでいった。
「うむ、皆が無事に受け取ったようじゃな。では、サラバじゃ、トウジよ。また
最後に高らかな笑い声を残して
俺はそれを確認してから女性達の無在を解除した。女性達からは非難されたが、俺はこれが最適解だと思うと説得した。そして、
さあ、今夜はレベルが上がった事によるステータスやスキルをじっくり見るのと、
しかし、俺は祝福を受け取った事をその夜に後悔する事になった······
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