第17話 新調武防具の件
ベアー退治から、三日が過ぎた。
今日、俺は柄にもなくワクワクしていた。
そう、今日はゴルドーさんから新調した刀を受け取る日だ。
預かって使用させて貰っていた刀は、エイダスから教えて貰った研ぎ師に出して、キレイにして貰った。
そうそう、それと嬉しかった事がもうひとつある。帰った日は疲れ果てていたので、サヤとも一回戦しか出来なかった。
次の日はその埋め合わせに一日中、サヤと愛し合った。
そして、今日ステータスを確認したら、強暴ベアーを倒した俺とサヤは、二人ともレベルが上がっていた。
サヤは一レベルで、俺が三レベルも上がったのだ。
俺も遂にレベル10になりました。
名前:トウジ
性別:男
年齢:三十二
職業:【無職】神級職
配偶者:サヤ
レベル:10
生命力:1,680 魔法力:810
体力:875 魔力:395 器用:620 敏捷:580
攻撃力:1,680(
防御力:570(
スキル:【
(味方)自身や対象者(物)が発するあらゆる音を消す グループを認識して使用可能
(敵)相手を喋れなくして魔法詠唱を出来なくさせる 詠唱が必要なスキルも同様 また、音を聞こえなくする
刀を用いる剣術
刀を用いる剣術 鎧も断ち斬る
(味方)自身や対象者(物)の毒を消す 消せない毒はない
(敵)自身や対象者(物)から消した毒を無限箱に保管でき、その効力を変化できる 毒を敵の体内に送りこめる
(味方)自身や対象者(物)の匂いを消す
(敵)どんなに嗅覚に優れた者でも、匂いを感じなくさせる
(味方)自身や対象者(物)を他者から見えなくする
(敵)二分間、何をしてきても効果が現れなくなる
自身や対象者(物)を見えなくする 透明化
かかった者(物)同士は認識可能 無音·無臭·無視と併用すれば、気配察知·魔力感知も無効
自身や対象者(物)の傷を完全に消せる 欠損も復元する
自身や対象者(物)の汚れを消す
対象者(物)を確認でき、論理的に判断する
自身や対象者(物)の病(
消せない病(
形のない箱で、何でも入れる事が可能 容量は
起点を中心に半径三十センチメートル~五十メートルの範囲(選択可能)を照らす影を作らない、尽きない灯り
名前:サヤ
性別:女
年齢:十八
職業:【刀師】聖級職
配偶者:トウジ
レベル:39
生命力:1,325 魔法力:875
体力:955 魔力:435 器用:385 敏捷:258
攻撃力:715(ミスリ合金刀+385)
防御力:595(
スキル:
生活魔法
初級魔法(火・水)(New)
中級魔法(風・土・闇)
魔力操作Lv.7(1UP)
身体強化Lv.5
気配察知Lv.5(2UP)
魔力感知Lv.4(2UP)
うーむ、自分でも人外に近づいている気がするが······
新スキル一つ目、
そして、二つ目の新スキルの
このスキルにはLvがあるので、上がるとどうなるのかは分からない。
三つ目の無病って······· これが一番驚いた。(
そして······ 進化したよ。
それとサヤが自分でもビックリしていたが、初級魔法(火・水)を新たに覚えた。
通常は生活魔法(着火・飲水)を良く使用していたら、初級魔法を覚える事があるそうだが、サヤには心当たりがないそうだ。
これはエルさんに聞いて確認したいそうだ。
お互いのステータスを確認した俺達は、宿を出てゴルドーさんの店に行った。
扉を開けて中に入り、挨拶する。
「ゴルドーさん、お早うございます。トウジです。刀は出来てますか?」
「おう、お早う! 遅かったじゃないか! 俺は六つの時刻から来るのを待ってたんだぞ!」
いや、早すぎですから。今日は七つに起きて、朝飯をたべながらステータスを確認して、八つに宿を出てきたのだ。
それでも早いと思ってたのに、遅いって言われるとは。
しかし、俺は大人だ。ここは素直に謝っておくぜ。
「すみません。朝からバタバタと用事を終わらせてまして。遅れてしまいました。あっ、それと先ずは、お借りしてた刀をお返しします」
そう言って風斬刀をゴルドーさんに渡す。
ゴルドーさんはそれを受け取って、無造作に棚に置いてから、机の下から風斬刀と同じ長さの刀を一振、サヤが持っているミスリ合金刀と同じ長さの刀を一振、計二振だした。
「ついでだから嬢ちゃんにも作ったぞ。予備刀として持っておけ。ガーダンのよりは劣るかも知れんがな」
俺はゴルドーさんに悪いが
俺用が、
サヤ用が、
いや、これってどうなん? ちょっと凄すぎて言葉が出ないんですが······
呆然と刀を見ている俺達の前に、今度は鎧が差し出された。
「こっちがトウジ用で、こっちが嬢ちゃん用だ。どちらも同じ素材で、ミスリ鉱石を混ぜて強化してある」
またまた、
出たのはどちらも同じ言葉。
竜牙の鎧(強化版)+1,200
なんじゃーー、このデタラメな鎧は。
俺は恐る恐るゴルドーさんに尋ねた。
「お値段って、如何ほどでしょう?」
「ん? ああ、刀は代金は要らないぞ。町を救ってもらった礼だ。これは決定事項だからな! 鎧は悪いが、素材代はくれ。二つで大金貨二枚(凡そ二百万円)だ」
その金額を聞いた俺は、ちょっと待ってくれとゴルドーさんに言い、サヤと共に無音状態になり、サヤに確認した。
「サヤ、知ってたらで良いんだが、竜牙の素材っていくらぐらい?」
「えっ、! あの鎧って竜牙なの? ギルドの買取価格が、牙一つで大金貨三枚だよ!」
「やっぱりそうか! 安すぎなんだよな、ゴルドーさん。あの鎧って竜牙三つ位か? どうやって白金貨を渡そう?」
俺達二人は最低でも刀の値段はかなりの金額になるだろうと考えて、角白金貨を十枚と白金貨を五枚用意していた。
サヤが名案を思い付く。
「受け取って貰えないなら、これから気軽にゴルドーさんのお店に来れないって言ってみたらどうかな?」
「それだっ! サヤ、名案だ!」
その作戦で行く事にした俺はお待たせしましたと言って、ゴルドーさんに白金貨を二枚渡す。
それをギロリと見てゴルドーさんは言う。
「おい、お前の耳は飾りか? 俺は大金貨って言ったんだ! 誰が白金貨を出せって言った!?」
「ゴルドーさん、これを受け取っていただけないなら、俺達二人はもうこの店には来れなくなります。俺達はゴルドーさんにこれからも武器や防具をお願いしたいです。だから! これだけは受け取って下さい! お願いします!」
そう言ってサヤと二人でゴルドーさんに頭を下げて待つ。
「ふん! 分かったよ! 全く店主がこれで良いって言った値段よりも多く出す客があるか! 今回は受け取るから、もう帰れ! 俺はもう寝る!」
そう言って白金貨を受け取ってくれた。
俺達は再度礼を言ってから店を後にした。
早く新武防具を試したいなぁ~。
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