第1話 99回目の戦い

 「よし、これで、今度こそ勝つ———」

98連敗の勇者、ケンルーは、99戦目に向かう。相手は、

まあまあ弱めの、堕天使のメイラル。場所は、とある川であった。そして、

ケンルーは、先に川についた。親友のとても強い勇者、ライラーは、親友の

戦いっぷりに期待している。

「ケンルー、今日こそは勝てよ!」

「ああ、任せてくれ。パーティー頼むぞ!」

こうやって、談笑している間に———メイラルは、静かに上空を舞う。

そして―—―

「お前ごときが私に勝てるのかな?」

メイラルが一気に襲い掛かってくる。剣を抜くケンルーは、

少し後ろに下がった。そして、一気に切りかかろうとすると・・・ずるっ!

河川敷の石に滑って、転んでしまう。何とも残念だ。

「クッ、クソ~」。

そして、立ち上がろうと頑張るが、メイラルに蹴られてしまい、川に流されて

しまった。

「ウワ~ッ!誰かぁ~助けてぇ~~!」

「はあ、全くもう。仕方ないなぁ」。

ズタッ! メイラルは、ライラーによって、斬り殺されてしまった。

そして、川に流される、ケンルーを助けに行った。

 次の日——「よし、来たか。今から特訓だ!」

ライラーは、あまりにもダサいケンルーの敗北に呆れかえって、ケンルーを

特訓することにしたのだ。

「はぁ~、別に特訓なんかしても、俺は変わらないって。無駄だよ」。

その時——ドカッ!誰かに殴られてしまう——

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る