第11話姫花×朝緋【今日は離れてやらない】Secret番外編

◇◇◇◇◇


2020年12月末。

学校は数日前から冬休みに入った。

昨日の夜から大寒波が来ていて、雪がチラついている。

寒くてたまらないので姫花は一人暮らしをしているマンションの部屋に引きこもっていた。


冬休みは短いのに何かとイベントが盛りだくさんで忙しい。

それなのに冬休み明けに提出しないといけない課題は山のように出される。

中学生の時まで姫花は長期休みの宿題をギリギリまでため込んでいて、絶対に間に合わない状況に陥り、家族にSOSを出して母にしこたま叱られる……ということを毎回繰り返していた。


でもさすがに高校生になったのだからそんな情けない事態に陥るわけにはいかない。

姫花はそう反省し、今回は早々に課題を片付けてしまおうとしていた。


朝から黙々と課題に取り込む姫花。

その傍らには人影があった。

フローリングに敷いたラグに座りテーブルの上に課題を広げている姫花。

その背後にあるソファーを占領していたのは朝緋だった。

微動だにしなかった朝緋がむくりと起き上がる。

「姫花」

「なに?」

姫花は課題から視線を動かさずに答えた。


「お前って今年の年末年始は実家に帰るんだよな」

「うん。そのつもりだけど」

「いつから帰るんだ?」

朝緋のその質問に

「う~ん」

姫花はプリントに走らせていたシャープペンをぴたりと止めた。

まるで何かを悩んでいるかのような姫花の唸り声に

「どうした?」

朝緋は思わず首を傾げる。


「それがいつ帰ろうかまだ迷ってるんだよね」

姫花は持っていたシャープペンをテーブルに置くと、クルリと身体の向きを朝緋の方に向けた。

「そうなのか?」

「うん。パパとお兄ちゃんは学校が冬休みに入ったらすぐに帰って来い言うんだけど」

「あぁ、言いそうだな」

朝緋は笑って頷きながら立ち上がる。

「でしょ? もう、10月頃から『冬休みはいつからなんだ?』ってうるさかったんだよ」

立ち上がったことで高さが変わった朝緋の顔を追うように姫花の視線も上がる。

「それも簡単に想像できるわ」

朝緋は答えてキッチンに向かう。

戸棚からマグカップを取り出すと、片手鍋に牛乳を注ぎ、火にかける。

まるで自分の家のキッチンのように朝緋は手慣れていた。


「そうなんだよね。簡単に想像できるでしょ? でもこれってかなり微妙なんだけど」

リビングから飛んでくる姫花の声に

「それって簡単に想像できることが微妙なのか?」

朝緋はすかさず返答を返す。

「うん」

「それは仕方がねぇよ。それだけ姫花が溺愛されてるってことだろ」

「……」

むくれたような表情を浮かべ黙り込んだ姫花に

「響さんと蓮さんを変えることができる人なんてこの世にはいない」

朝緋は苦笑交じりに告げる。

「え~」

不満そうな声を上げる姫花に淹れたてのミルクティーを手渡しながら

「……あっ……」

朝緋は小さな声を発した。


「なに?」

「一人だけいるわ」

「誰?」

「綾さん」

「ママ?」

「そう。響さんと蓮さんの過剰な溺愛を止められるのは綾さんしかいねぇじゃん」

「……まぁ、確かにパパとお兄ちゃんに一喝できるのはママしかいないかもね」

「だろ?」

「うん」

朝緋と姫花はお互いに顔を見合わせると、ほぼ同時に吹き出した。


「で? なんで迷ってるんだ?」

朝緋は定位置のソファに腰を下ろしながら尋ねる。

「はっ?」

「いつ帰るのかを迷ってるんだろ?」

朝緋がここまで言って姫花はようやく本題を思い出したらしく

「あ~、うん。パパとお兄ちゃんは冬休みに入ったらすぐに帰って来いってうるさいんだけど、ママは元旦さえ家にいれば自由にしてもいいって」

そんな神宮家のやり取り事情を教えてくれた。


「綾さんがそう言ったのか?」

「うん。なんか大晦日にいてくれたら助かりはするけど、私も課題とか友達付き合いとかあって忙しいだろうからどっちでもいいって」

「……へぇ~、なんか意外だな」

「意外? なにが?」

「ずっと綾さんは響さんや蓮さんに比べたら姫花に対して寛大だとは思っていたけどそこまでだったなんて……」

「でしょ? 私もママがそんなことを言ってくれるとは思ってなかったからちょっとびっくりしちゃった。やっぱり高校生になると待遇も変わるんだね」

「だな。てか、大晦日って綾さん大変だろ? 手伝いに行かなくていいのか?」

朝緋がこんな心配をするのは無理もない。

傘下の組や組員の多い組の姐は年末年始ビックリするくらいに忙しい。

極道社会では上下関係や昔ながらの風習を大切にする者が多いので、組にもよるが少なくとも神宮組の姐である綾は多忙を極めることは容易に想像ができる。

猫の手も借りたいというのが率直な感想なはずなのに、姫花に帰ってこなくてもいいと言った綾の真意に朝緋は首を傾げた。

……綾さんは姫花になんでそんなことを言ったんだ?

朝緋のその疑問の答えは

「美桜ちゃんが手伝ってくれるから大丈夫なんだって」

姫花の口からもたらされた。

……あぁ、だからか。

「なるほど。確かに美桜さんがいてくれたら姫花がわざわざ行かなくてもいいな」

朝緋は納得した。

納得できたからスッキリしていたが、それはどうやら朝緋だけで

「……ちょっと待って」

姫花はスッキリどころか言いたいことがたくさんあるようだった。


「なんだ?」

「それってどういう意味?」

「それ?」

「うん。なんか美桜ちゃんがいたら私はいらないみたいな……」

「……どういうってそのままの意味だけど」

「……はっ?」

「だってお前、料理とか苦手じゃん」

「……うっ」

「料理が苦手なお前が手伝いに行くより、料理が上手い美桜さんが手伝いに行った方が綾さんも助かるだろって話だろ?」

朝緋の推測mは何も間違ってはいなかった。

……というかかなりの高確率で正解していた。

ただ一つ、ダメな点があったとすれば、正しく推測してしまった点だけだ。

確かに朝緋の推測は合っていた。

しかし、その正しい推測は姫花を傷つけてしまう結果になるということに対する配慮が足りていなかったのだ。

「……」

肩を落とし、脱力したように項垂れる姫花。

そんな彼女を見て、朝緋はようやく異変に気が付いた。

「姫花?」

「……そんなに……」

「うん?」

「そんなにズバズバと本当のことを言わなくてもいいじゃん!!」

「……はっ?」

「私だって好きでお料理が苦手なわけじゃないし」

「……」

「それに私がお料理できないのは努力しなかった訳じゃなくて、元々才能がなかったからだし」

「……」

「才能がなかったってことは私のせいじゃなくない?」

「……」

「……」

「……姫花」

「なに?」

「……俺の言葉に傷ついたのか?」

「うん。ものすごく傷ついた」

「……そうか」

「……うん」

「悪かった」

「……うん」

「でも俺はお前が作る料理、結構好きだけど」

「……例えば?」

「はっ?」

「私が作る料理でなにが好きなの?」

「そうだな」

「……」

「インスタントのカレーとか」

「……」

「カップ麺とか」

「……それは料理って言わないと思う」

「そうか?」

「うん」

「それならあれだ、あれ」

「どれ?」

「卵かけご飯」

「……」

「あの醤油の量が絶妙でいい感じだ」

「……」

「これはまだ誰にも言ったことはないんだけどな」

「……なに?」

「実は姫花が作ってくれる卵かけご飯は俺の大好物なんだ」

「……朝緋……」

「ん?」

「……ありがとう……」

「おう。てか、お前は料理ができなくてもいいんだよ」

「そうなの?」

「そうだ。だって俺ができるし」

「……」

「俺が料理できるんなら姫花が苦手でもなんも問題ないだろ?」

「……うん。でも……」

「ん?」

「私、来年の目標が決まった」

「なんだ?」

「来年はお料理を頑張る」

「いいな。立派な目標だ」

「でしょ?」

「あぁ、頑張れよ」

「うん」

朝緋に応援してもらった姫花はようやく笑顔を見せた。

そんな姫花の頭を朝緋は優しく撫でながら彼女の機嫌が直ったことにホッと胸を撫で下ろした。


機嫌が直った姫花が

「ところで、朝緋は?」

そう尋ねる。


「うん?」

「年末年始はお家に帰るんだよね?」

「俺?」

「うん」

「俺はお前次第だな」

予想していなかった朝緋の答えに

「私次第?」

姫花は不思議そうに首を傾げる。

「そうだな」

「……もしかしてそれって私の護衛をしないといけないから?」

「……」

「朝緋?」

「……まぁ、それもあるけど」

「……ん?」

「俺はどっちでもいいんだ」

「それってどういう意味?」

「姫花は元旦に挨拶があるから、その日は絶対に帰らないといけないんだろ?」

「うん、そうだけど。でも、それは朝緋も同じじゃないの?」

朝緋はあまり公言していないが、彼は如月組 組長を父に持つ次男坊なのだ。

朝緋には桔梗という兄がおり、桔梗はすでに如月組で若頭を務めている。

兄の桔梗は幼い頃から跡取りとして表舞台に立つことが多かった。

「いや。俺は違う」

しかし朝緋は名前ぐらいはその界隈で知られているものの、公の場に出ることがほとんどないので彼の顔を知るものは少ない。

兄弟といえどそれはまさしく対照的だった。

朝緋の父も兄も頑なに朝緋を公の場に出そうとはしない。

あまりにもそれが徹底されているので、一時期は“如月の次男坊は重病を患っていて余命が短いのではないか”とか“そもそも次男はいないのではないか”という憶測まで飛び交ったほどだった。

しかしそれらの憶測はあくまでも憶測であり真実ではない。

なぜならば朝緋はちゃんと存在するし、いたって健康なのだから。

父と兄が頑なに朝緋を表舞台に出さないのにはちゃんとした理由が存在する。

その理由を知るのは朝緋を含めたごく僅かな人間だけなのだが……。


「へっ?」

朝緋の言葉に姫花はキョトンとした表情を浮かべた。

……どうやら朝緋の言葉が理解できていないらしい。

「兄貴がいるから俺は表に出る必要はない」

「そうなの?」

「そうだ。それにおそらくお前が元旦に実家に行くなら俺もそっちについて行けって親父も兄貴も言うだろうし」

「ウチに?」

「あぁ、毎年そうだろ?」

「……そう言われてみれば……」

……確かにそうだ。

朝緋はいつもうちに来ている。

姫花はここでようやくその事実に気が付いた。

今までは気が付くと朝緋がいたのでそこまで気に留めることはなかった。

でも冷静に考えてみると、これは結構突っ込みどころ満載なことだったのだ。

「だろ?」

「うん」

元旦の日に朝緋が神宮の家にいる。

……当たり前になりすぎていたが、これはかなりの大問題ではないだろうか。

姫花はそう思った。

今更、わざわざ聞くのはどうかと思ったけど、今聞かなければこの先も聞けないような気がする。

そう考えた姫花は思い切って聞いてみることにした。

「でも、いいの?」

「うん?」

「朝緋も次男とはいえ如月組の組長の息子じゃん」

「あぁ、そうだな」

「元旦って組員や傘下の組の人たちに挨拶しないといけなくない?」

「俺はいいんだよ」

「なんで?」

「なんでって……」

「……?」

「俺は如月組を継がないし」

「それって桔梗さんがいるから?」

「そう。数年後、如月組は兄貴が継ぐ」

「それはそうかもしれないけど……」

奥歯になにか挟まったような言い方をする姫花。

朝緋はすぐに姫花の心境を察した。

「なんか言いたそうだな」

「ちょっとだけ言いたいことがある」

「言いたいことがあるなら言えよ」

朝緋に促されて

「いいの?」

姫花は窺うように確認する。

それに対して朝緋は

「あぁ、どうぞ」

頷いて見せた。


「ウチもお兄ちゃんはいるし、神宮組はお兄ちゃんが継ぐことも決まってるけどなにかあると私も表に出るように言われるよ」

「確かにそうだな」

「でしょ? 私と朝緋って立場的に似てるのに全然違うね」

「そうだな。でも、俺とお前じゃ決定的に違うこともあるけどな」

「決定的に違うこと?」

「あぁ」

「それってなに?」

「お前は女で俺は男ってこと」

「うん。性別の違いは分かるけど……それって重要なこと?」

「まぁな」

「なんで?」

「跡取りの次男坊は一歩間違うといろいろと面倒くせぇんだよ」

「面倒くさい?」

「そう」

「どの辺が?」

「如月組は兄貴が継ぐことがほぼ決定してるだろ?」

「うん」

「だけどそれをよく思っていない奴らもいる」

「それって桔梗さんが跡を継ぐのをよくは思っていないってこと?」

「そうだ」

「そんな人がいるの?」

「そうだ」

「ちょっと待って」

「うん?」

「それって如月組内部にってことじゃないよね?」

「いや、もちろん如月組内部にって意味だ」

「はい⁉ まさか……」

「いや、これがいるんだな。もっと厳密に言えば桔梗が跡を継ぐことでメリットが減る奴らが最後の悪足搔きを企てたりする可能性があるってことなんだけどな」

「……むずかしい」

「だよな。お前は知らなくてもいい話だ」

「……」

「要は俺は表に出ない方が事が上手く進むって話だ」

「ふ~ん。だから、元旦も帰らないの?」

「そうだな」

桔梗はさらりと答えた。

あまりにも素っ気なく頷く朝緋を見て、姫花は無性に悲しくなった。

家の事情でいろいろと不自由なことが多い姫花。

そんな生活環境を覆したくて、高校入学と同時に実家を出た。

自分のことを知らない人しかいない高校に進学し、一人暮らしも始めた。

こんなことをしたからと言って神宮組という家業から完全に逃れられるとはもちろん考えていない。

いくら家から離れたとしても、こんな風に何かあれば帰らないといけない。

恐らくそれはこれから先も永遠に続くのだから。

ほんの一時のこと。

高校在学中、もしくは大学を卒業するまでの間だけでも普通の生活ができたらいい。

姫花はそう考えている。


朝緋も姫花と同じ環境で生きてきた幼馴染だ。

だからこそ姫花の気持ちを敏感に察してくれる。

……まるで空気のような存在。

姫花は朝緋の存在をそんな風に思っている。


その朝緋の悲しすぎる言葉に

「じゃあ、一緒に帰ろうよ」

姫花は考えるよりも先にそう言っていた。

「うん?」

「実家に帰らないなら一緒にウチに帰ろうよ」

「あぁ、そうだな」

「うん、そうしよう」

朝緋に帰る家がないならウチに一緒に帰ればいい。

ウチも朝緋の家と大して変わらない。

でも朝緋の居場所はちゃんとあるから。

朝緋の居場所は私がちゃんと確保してあげるんだから。。

姫花は密かにそう意気込んでいた。


「で、いつから帰るんだ?」

「う~ん、……元旦だけ帰ろうかな」

「じゃあ、年末はここにいるのか?」

「うん、ここでのんびり過ごす。その方が私も朝緋もゆっくりできるでしょ?」

「そっか。じゃあ、俺もここでのんびり過ごそう」

「えっ⁉」

「なんだよ?」

「まさかとは思うんだけど……」

「……なんだよ?」

「もしかして、ずっとここにいるつもりなの?」

「もしかしなくてもそのつもりだけど?」

「はっ? 意味わかんない」

「なにが分からないんだよ?」

「ずっとここにいる必要なんてなくない? 自分の部屋でゆっくりすればよくない?」

「別にいいだろ。どうせ同じマンションなんだし」

「同じマンションだから、朝緋は自分の部屋でゆっくりしなよ」

もっともな姫花の言い分に

「……」

朝緋は黙り込んでしまった。

そもそも姫花は朝緋にずっと一緒にいようと言った覚えはない。

確かに元旦は一緒に実家に帰ろうとは言った。

だけど年末をこの部屋で過ごそうとは言ってない。

それなのに何を勘違いしたのか朝緋はこの部屋に居座る気満々になってしまっている。

さすがにそれは阻止しないといけないと姫花は思った。

だから姫花はこの部屋に居座る気満々の朝緋の企みを阻止しようとしたのだが……。


姫花の口撃が予想以上に衝撃を与えてしまったのか朝緋は黙り込み俯いてしまった。

「朝緋?」

姫花は窺うように朝緋を覗き込む。

「……冷てぇ……」

「はっ?」

「冷たすぎる」

「なんの話?」

「姫花が冷たすぎるって話」

「私が……冷たい?」

「そう」

「ど……どの辺が?」

「俺、こう見えて一人でいるの苦手なんだよ」

「……はい⁉」

「……なんだよ?」

「その話って初耳なんだけど……」

「そうか?」

「うん」

「実はすげぇ寂しがり屋なんだよ」

「そ……そうなんだ」

「そんな俺に年末一人で寂しく過ごせって言うのか」

「そ……そんなことは言ってないけど……」

「……じゃあ、ここにいてもいい?」

「そ……それは……」

「それは?」

「私の課題の邪魔をしないなら……」

「いてもいいのか?」

「……うん」


今回は朝緋の思惑に姫花がまんまとハマってしまった。

……いや、今回に限ったことじゃない。

朝緋がなんらかの企みをした時、それに姫花がハマらないことの方が珍しい。

それは言い方を変えれば、朝緋の企みに姫花は確実にハマってしまうということになる。

朝緋は姫花より何枚も上手なのだからそれは仕方のないことだった。


元旦に神宮家に行けば、朝緋は姫花を独占することは難しい。

なぜなら姫花の父と兄。

手強いライバルが2人もいるのだから。

それならせめて神宮家にいる間は姫花を独占したい。

それが朝緋の本音だった。


「……意地でも離れてやらねぇよ」

朝緋が呟いた小さな声に

「何か言った?」

姫花が首を傾げる。

「別に何も言ってねぇけど」

「そう?」

「あぁ」

「気のせいかな?」

「そうじゃね?」

不思議そうな姫花の頭を撫でる朝緋の表情はとても穏やかだった。


姫花×朝緋【今日は離れてやらない】完結

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