第2話 出会い

蓮「ちょっと優希、恥ずかしいよ」

優希はまるで私の彼氏ですと言わんばかりに腕を組んでくる

優希「これくらいいいじゃないの」

そう言ってまた大きくてやわらかいものを当ててくる

正直、俺の理性は爆発しそうだった


曲がり角を曲がったとき、俺の前に一人の女の子が現れた

なんてかわいいんだだろう…

胸はないが、いかにもお嬢様と言う感じで上品で、思わず見惚れてしまった


?「じい様、どうしましょう…」

じい様「困りましたね……」

蓮「何かあったんですか?」

俺はとっさに声をかけた

じい様「実はですね、風でハンカチが木に……」

見てみると彼女のと思わしき白くうすい色のハンカチが、木の高いところの枝に引っかかっていた

蓮「俺が登ってとりますよ」

じい様「危ないですよ、お止め下さい」

蓮「このくらい平気ですよ」

じい様「で、でも……」

そう心配するおじいさんの期待を裏切るように、俺は軽々しく木に登ってハンカチをとってみせた。姉の優希と妹の風香の脚光のせいで俺の存在は薄くなっているが、俺はあいつら程ではないが、勉強もスポーツもできるし何ならそれ以外のこともできる。

?「か、かっこいいじゃない…」


蓮「はい、どうぞ」

俺はそのハンカチの持ち主と思われる女の子に渡した。女の子は今にも噴火しそうな火山のように顔を真っ赤にして下を向いていた

?「え、あ、うん、ありがとう……」

蓮「大丈夫?顔がさっきから赤いけど」

?「う、うるさいバカ!」

じい様「こ、これ、お嬢様。恩人になんてことを……」

蓮「き、気にしないでください。当然のことをしたまでで」

?「ふん!」

何か気にさわることを言ってしまったのだろうか。女の子はますます顔を赤くした

じい様「で、では我々はこれで」

蓮「あ、はい」

そんな彼女を優希は竹刀を構えて鬼の形相で見ていた

蓮「ゆ、優希?」

優希「なんでもない、早く行こ」

優希の俺の腕を組む力はこの世のものとは思えなかった







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