第110話『無双』
無双とは。国語辞書によると『二つとない・並ぶものがないほど優れていること』、『相撲で相手の差し手を抱え込み、手を相手の内股、もしくは外股に当てて反対側からひねり倒す技』とあります。ちなみに『無双シリーズ』はコーエーテクモゲームス(旧コーエー。三国志とか作ってたゲームの会社です。もっと昔にはエッチなゲームも作ってましたんですよ。聞きました?奥さん)が開発しているアクションゲームのシリーズ。これに『ラノベ』、『無双』で検索すると『なんでもありで勝てない・誰も太刀打ちできない無敵状態』みたいな解釈が。まあ、書き手のご都合主義で『はい、僕が考えた最強キャラだよーん』ってことのようです。ちなみに寝ている間に射精しちゃうのは『夢精』。めちゃめちゃ気持ちいいらしいですが相当我慢して溜めないと体験できないそうです。
「きんときまよちゃん。元気か」
「はい。元気です」
「昨夜は何時に寝たの」
「一時過ぎです」
「一時過ぎ。何してたの。そんな時間まで」
「作品を更新してました」
「あっはっは。偉いねえ。こんな日の前日もちゃんと書いてたんだ」
「ええ。読んでくれる人がいますんで。例え一人でも読者がいれば書き続けます」
「偉い!ちなみにきんときまよちゃんのライバルは誰だと思ってる?」
「え?うーん、みんなです。それと私自身も」
「私自身。いいこと言うねえ。横田君」
「おはようございます」
「君は昨日何時ぐらいに寝た。おはよう」
「十一時ぐらいです」
「十一時?」
「はい」
「ぐっすり眠れました?」
「はい。バタンキューでした」
「バタンキュー。大きないびきかいたんだろ。せめて十一字でも書けばいいのに。いびきはかくけど作品は書かない。余裕だねえ」
「いえ。作品は毎日更新してますよ」
「へえー。偉いねえ。ちゃんと書いてるんだ。しかも毎日」
「そうですね」
「ぐっはっはっは。いびきも作品も毎日更新ってことかあ。最年長の渡辺さん。あなたにとってライバルは誰?」
「当然…二人です」
「きんときまよちゃん、ライバル視されてるよ。『詩人からの手紙』が『極道ラブ』をライバル視。頑張ってね」
「光栄です」
「コーエーね。コーエーテクモゲームスね。きんときまよちゃんは波があるからね。時々ね。頑張ってね」
「はい!」
「ではここでやってもらう『無双』の説明をする。ズバリ『クイズ無双』だ。早押しで三ポイント先取でこの『王手』席に座ってもらう。『王手』席に座った人がその席で早押しでクイズに正解すれば勝ち抜け。決勝行きだ。そして『王手』席に座った人を残ったものは阻止することが出来る。早押しで先にクイズに正解すればいい。そうすればまた『王手』席からリーチ状態で通常の席に戻ってもらう。どうだ。単純だろ。クイズに強いものが勝つ。それが『クイズ無双』。もちろんチート能力を使ってもいい。じゃあいくぞ。元気はあるか。自信はあるか」
さあ一万と四十八名の『モブ』も固唾をのんで見守ります。この『クイズ無双』を勝ち抜けて決勝へコマを進めるのは誰なのか!?あ、昨日の放送ではお見苦しい放送事故をお見せして大変申し訳ございませんでした。抗議の電話を頂いた方に深くお詫び申し上げます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます