第6話 曇り

流るる曇り空まばらに青

名前のある日が続く

長るる曇り空どこも白

無名の高い白が続く

空白にカラスが落ちる

白紙に落ちるインクのように

一点の影がすいと泳ぐ

曇り空割れる青がまばら産まれる

曇り空えがく人工物と神の生物

白と黒に唯一足せる

空の名前「曇り空」今日も今日は曇り空

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