第7話 夢の月
「夢の月」
秋の夜は
少しだけ人恋しくて
やっとあなたの声を思い出す
秋の夜に
少しだけ肌寒くて
やっとあなたの肌を思い出す
秋の月夜のことでした
やっとあなたの夢をみた
やっとあなたの夢をみた
秋の昨夜のことでした
あなたが女に見えました
あなたが女に見えました
夢のあなたはきれいです
すっかり女になっていて
僕はたいそう戸惑って
あなたにそっと触れました
あなたにそっと触れました
夢のあなたも人の妻
それでもあなたが大好きで
僕はたいそう嬉しくて
あなたをそっと抱きました
あなたをそっと抱きました
僕はすっかり決めました
あなたとどこかで暮らそうと
あなたと一緒に生きようと
僕はすっかり決めました
あなたが大好きで
すべてを捨ててもかまわない
すべてを捨ててもカマワナイ
すべてを捨ててもカマワナイ
月のきれいな夜でした
やっとあなたの夢を見た
やっとあなたの夢を見た
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