第5話 月夜の海

「月夜の海」


西の空には蜜柑色

だんだん青が濃くなって

東の空は紺と黒

これから夜がやってくる


昼と夜とが入れかわる

だんだん闇が濃くなって

そこにぽっかり浮かぶのは

まあるい金のお月様


あんまり月が明るくて

海辺に影ができました

月の光に照らされて

海辺の影は濃い影だ


月の光は優しくて

辺りをすっかり照らし出す

月の光に照らされて

幻想的な夜になる


それでも月が照らすほど

影のところが暗くなる

月のあかりが強いほど

影のところが闇になる


月夜の海に誘われて

いろんなことを考える

月夜の海は明るくて

不気味なものまで見えてくる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る