第3話 月光

「月光」


魅とれるほどきれいな月が

冷たい空に浮かんでいた

青い光を撒き散らし

真冬の闇を照らしていた


魅とれるほど悲しい月が

凍った空に浮かんでいた

青い月光が降り注ぎ

真冬の心に語りかけた


忘れなさい

忘れてしまいなさい

思い出も過去も

これまでの自分さえも

未来だけを見つめて生きなさい

新しい自分を見つけなさい


魅とれるほどの優しい月が

僕に話しかけた

明日がある

まだ明日があると

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