三浦航

 窓の外を眺める。暗く、明りが灯っていないため景色が見えない。もう夜の九時だというのに。

 冷たい床に座り、徐々に寒くなる気温に震えながら彼を待つ。寂しい、彼に会いたい。そう思いつつ暗闇を眺め続ける。

 夜の十時になり、ついに彼が帰ってきたようだ。明かりが灯り、眼前の景色が色づき始める。

 私の短いお昼がこれから始まる。

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三浦航 @loy267

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