第7話

俺と柊さんはとりあえずファミレスに移動して、1番奥のあまり人が来ない席に座った。


「その、さっきはすいません」


そう柊さんは告げる。


「いえ、大丈夫です。」


俺がそう言うと再び会話が止まる。


沈黙が続いた中、柊さんは恥ずかしそうに話し出した。


「そのですね。実は」


「じ、実は?」


緊迫な空気が流れる。


「実は私、怜斗君フェチなの!」


何言ってんだこの人…


「何言ってんだこの人…って思ってるわよね?」


なぜバレたし!超能力でも持ってんのか?


「超能力なんて持ってません。あなたは思っていることが顔に出やすいんですね。」


そうだったのか!?だから響にババ抜きで1度も勝てなかったのか!

てかこんなことはどうでも良くて、


「そ、それで怜斗君フェチとはどんな物なんですか?」


「そ、そのまんまです。怜斗に関わる物、怜斗の行動、全てが好きに、そして愛しく感じてしまうんですよ。」


「それはかなりヤバいのでは?」


「はっきり言ってやばいです。今もあなたの言動、仕草、全てが愛おしく感じて抑えるのに必死です。マジでやばいです。」


重症だった。

普段やばいなどという言葉を使わない柊さんが…

てか人に愛おしいって言われたのは何気に初めてかもしれない。


「じゃあ、朝練の後に俺の忘れたタオルに顔を押し付けていたのも現実ってことですか」


「なっ!見ていたんですか!……そ、そうですよ!タオルの匂いを堪能してました。すいませんでした!」


「い、いや責めてるわけじゃなくて、ただ確認と言うかなんと言うか」


と、責めてるわけじゃないと伝えたところで店員さんが頼んだものを持ってきた。


「と、とりあえず食べてからまた話しませんか?」


俺がそう言うと


「そうですね。流石にお腹がすきました」

と柊さんが言う。


それで俺らは食べ始めた訳だが…


「柊さん、チラチラ見てこないで貰えますか、なんか食べずらいんですが…」


「す、すいません!ただ食べているところもハァハァ、その、、素敵だなと、ハァ」


ダメだこりゃ、重症だ。既に俺には手に負えない段階まで来ている。


俺は集中して食べれない中食べ終わったら何を聞こうか考えていた。


俺と柊さんが食べ終わり、俺は質問を聞いていった。


「柊さんはいつからそのフェチになったんですか?」


まずいつからなのか聞くことにした。


「君がこの高校に入ってきた時からです。」


「えっ!そんな前からですか!?」


マジかよ、俺が入学した時といえば1年以上前だぞ…


「その原因とかは解ってるんですか?」


「えぇ、わかってるわ」


「教えて貰えますか?」


「君は覚えてないかもしれないけど私たち、体験入学の時に会っているのよ」


え、こんな綺麗な人に会った覚えなんてないんだけど…


「その時の私は今よりもよっぽど地味でね、誰にも話しかけられないような子だったの。」


柊さんが地味だったなんて考えられないな。


「それであの日、お母さんから貰った大事なブレスレットを落としてしまったの。

それで必死に泥だらけになりながら泣きそうな目で探したわ。」


ん?待てよ?ブレスレット、泥だらけ、泣きそうな目、どれも見覚えが。


「それでもう諦めそうになっていた時にまだ中学生だった君が『お姉さん、あなたが探しているのはこのブレスレットですか?』そう君に声をかけられたの」


俺の記憶ではその後に…



「それで私は大事なブレスレットが見つかって、安心して思わず泣いてしまったのその時に君が『お姉さん、あなたは泣いてるよりも笑っている時の方が美しいよ』って言ってくれたの」


「ぐぁぁぁぁぁ!ちょ、止めてくださいぃぃ」


思い出したわ!俺あの時体験入学が楽しすぎてテンションおかしくなってて、調子に乗ってそんなこと言ってたわ!


黒歴史すぎて記憶から消滅してたわ!

あの時の俺痛ぇぇ!はっっず!!


「で、その時の君が私には王子様に見えた、それと同時にこの人の為に綺麗になろう!って思ったの」


「そしてあなたの事を想い続けていたらこのフェチになってしまっていた。って訳」


やばい、思い出したくなかった。

てか柊さんもしかして結構重いのでは?

あっ、重いのは体重じゃなくて想いの事だからね!


女の子に体重が重いって言ったら半殺しにあうから気をつけてね!


とりあえず俺たちは長く居すぎたので会計を済ませ、帰ることにした。


「柊さん、家どの辺ですか?送っていきますよ」


俺は柊さんを家まで送るために場所を聞く。


「あら、送ってくれるのかしら?気が利くわね」


柊さんはもういつもの柊さんに戻っていた。


柊さんの家に着くまで、会話らしい会話は無かった。


「送ってくれてありがとね。ここまででいいわ」


柊さんはそう言う。


俺は最後に大事なことを聞く。


「柊さん」


「何かしら」


「柊さんは俺の事が好きなんですか?」


そう、これまでの話を聞いているとやはりこう思ってしまう。


柊さんは顔を赤く染めながら


「さぁ、どうかしらね。私もよく解らないわ。でもこの気持ちが何なのか解ったらあなたに伝えに行くわ。あとこれ、受け取ってちょうだい」


そう言って紙を渡された。


「その紙に私の連絡先が書いてあるから、あなたもこの気持ちを私が理解するのに手伝って貰えるかしら。それじゃあ私は帰るわね」


俺は柊さんが見えなくなるまでその後ろ姿を眺めていた。


柊さんが見えなくなったら俺は紙に目をやる。


そこには連絡先と『これからは真冬って呼んでちょうだい』と書いてあった。


俺は紙を丁寧にポケットに入れて、帰路についた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

読んでいただきありがとうございます!


なんか書いていて自分でも良くわかんなくなってきたので皆さんに読んで貰うことにしました。


あとヒロインは後輩の鈴、マネージャーの真冬さん、VTuberのミエルさんで全部です!

でももしかしたら増えるかも。


アドバイス、誤字脱字などがありましたら教えてください!


あとフォローも沢山ありがとうございます!



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