第11話 物書き視点からの「ウマ娘」

 このエッセイを書こうと思い立った時から数えて、僕の★★★ウマ娘はおよそ倍に増え、個々の覚醒レベルなんかもチョイチョイ上がってはいるのですが、あいかわらずなかなか評価Aの壁を抜く事が出来ずに停滞しているちありやです。


 サブタイトルの様に偉そうなことを言えるほど大した物を書いてませんが、今回はそんな『話作り』の末端である僕の感じたウマ娘について書いてみたいと思います。


 まず「実在の競走馬を美少女化させて、スポ根友情もののストーリーに仕上げる」と言う発想からして狂っています(褒め言葉)。

 僕じゃ絶対思いつかないし、仮に僕がCygamesの重役なら「バカいってんじゃねぇ」と一蹴する企画だったと思いますw


 しかし出来上がってきた物を見てみると、実際の競走馬のエピソードを絡めつつ、それを見事に取り込んでとても素敵な少女達のストーリーを見せてくれました。


 例えて言うなら「G1レースに勝ったのにブーイングを受けたライスシャワー」とか「3度もの骨折の後に有馬記念優勝と言う奇跡を果たしたトウカイテイオー」とかは『実際にあった』出来事です。


 だからアニメ2期の主人公であるトウカイテイオーがどの様な運命を辿るのか、僕を含む古い競馬ファンは『後の展開を知っていた』のは確かです。


 それでもアニメのトウカイテイオー自身の過去の怪我や、ライバルであるメジロマックイーンの負傷という、無念を飲み込んで最後の有馬記念に臨む気迫は見ていて圧巻でした。

 その後のレースの熱戦でオッサンの涙腺が崩壊したのは言うまでもありません。


 1期のスペシャルウィークとサイレンススズカの友情物語も良かったけど、2期のトウカイテイオー&メジロマックイーンの話は、実力とは無縁な所で2人にのし掛かる試練うんめいが、とても良いスパイスになっていました。


 とかく『美少女』や『萌え』寄りに認識されがちなウマ娘ですが、普通にスポ根ストーリーとして素晴らしい物を持っています。

 そしてまさかの『競走馬』と言う素材から、この様な話作りの出来るライターさんを素直に尊敬します。


もしもアニメの3期が作られるとしたら、2期のラストから鑑みるに次はキタサンブラック&サトノダイヤモンドの話でしょうか?


シンボリルドルフに憧れたトウカイテイオー、そしてそのトウカイテイオーに憧れてレースの世界に身を投じたキタサンブラック。

この『想いの継承』という物も青春ぽくて好きです。野球マンガの「キャプテン」とかそんな感じでw

3期があるならまた期待したい所ですねぇw


別のエッセイでも書きましたが『1つの作品で笑って泣けて熱くなれる』僕もそんな話が書きたいとつくづく思います…w

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