文語調の重厚な語りと、超個性的なキャラクターたちが織りなす、まさに“幻惑の黄金郷”というタイトルにふさわしい壮大な世界観!
禁書を巡る陰謀と騎士団の矜持が交錯しながら、物語はテンポ良く、かつ濃密に展開されていきます。登場人物の多さにもかかわらず、それぞれの個性が立っており、読んでいて誰が誰かわからなくなることがありません。
特に“羊角騎士団”のキャラ造形が絶妙で、登場するたびにワクワクします。ラテン風の文化や宗教観が練り込まれており、架空世界ながら歴史の厚みを感じる設計も秀逸。
第一部からすでにワールドが濃厚で、この先どこまで広がるのか期待せずにいられません!