第五十一話
二人の男は、名のった。
「俺は、
「俺は、
『陰』は
おもんは、
「さあ、まずは、この二人を
「はっ!」
「はっ!」
俺は、
「くるぞ、ことみ!
「う、うん!」
俺は『
すると
『黒き
すると俺の顔を、黒い霧が
俺は予想外の攻撃に、
「な、何だ、こりゃ? 暗くて何も見えねえ!」
再び政蔵と伊助は、詠唱した。
『我が敵を、深い眠りに
神通力陰陽術
すると、ことみは二本の刀をだらりと
「な、何?! 急に
政蔵は、勝ち
そして政蔵は俺に、『陰』で
俺は、
「うぐっ!」
一方、伊助は、ことみに向かって左から右へ『陽』を
ことみは、腹を斬られた。
「うっ!」
政蔵は、
「ふはははは!
俺は、考え出した。考えろ。考えれば必ず、
すると政蔵の、余裕の声がした。
「ふはははは! これで終わりだ、風早誠兵衛!」
そして再び、前方の上部で『ひゅっ』と音がした。何だ? この音は?……。はっ、そうか! これは刀を振るう音か! なら次の攻撃もまた、斬のはず!
俺は、『血啜り』を上段に構えた。すると『がきぃ』と音がして、『陰』を受けることが出来た。そうか! 目が見えなくても、音を
すると政蔵の、
「くっ! ならばこれで、どうだ?!」
そして前方から、『ひゅっ』と音がした。この攻撃は、
政蔵は、驚いた声を出した。
「な、何い?! 一体、どうなっているんだ?!」
突破口が開けた俺は、
「ふん! 目が見えなくたって、音を頼りに戦えばいいんだ!」
「な、何だと?!」
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