第四十三話
そして、おゆうさんに
すると美玖さんは、
「今回は
そして美玖さんは、茶屋の女性店員に聞いた。
「この茶屋では、何が
「はい。ここでは、
「うむ。それでは酒まんじゅうとお茶を二つづつ、もらおう」
「はい。かしこまりました」
茶屋を出ると更に歩き
美玖さんは二人の男に近づいて、聞いてみた。
「ここか? 二人一組で参加して優勝すれば、『
すると右側の男が、答えた。
「はい、
「うむ。もちろん」
すると今度は左側の男が、告げた。
「では、この
美玖さんは帳面に、俺たちの名前を書いた。そして、その場を立ち去ろうとした時、更に告げられた。
「あの、
美玖さんは目を
「何? 参加料が必要なのか?! しかも小判一枚だと?!」
男は、当然という表情をしながらも
美玖さんは一瞬、
「まあ、それは確かにそうだが我々の目的は……。ええい、まあいい。払うぞ!」
そして着物の
「ありがとうございます」
「他に、必要な物はあるか?」
「いいえ、ございません。もうすぐ、おもん様が
俺たちは今度こそ机を離れて、
すると美玖さんは、俺に話しかけた。
「ふうむ。結構、参加者がいるな。三十人くらいか?」
俺はすでに『
「ああ、それくらいだな、美玖さん。とにかく俺たちは、こいつらと戦って優勝すればいいんだな?」
「ああ、そうだ。考えてみると、全員を
俺は、美玖さんの
「どうしたんだ、美玖さん? 顔色が悪いようだが?」
「うっ……。いや、何でもない。気にするな……」
「あっ、そう……」
すると二人の男が着いていた机の前から、
女は、大きな声で告げた。
「はーい、皆さん! 今夜は『妖刀争奪・二人一組剣術大会』に参加してくれて、どうもありがとう! 私が、この大会を
とにかく優勝した二人組には私が作った妖刀、『陰』と『陽』をあげるから、がんばってねー! それでは大会を始めまーす! 試合、開始!」
すると十六組の
しかし少しすると妖刀に目がくらんだ侍たちは、戦い始めた。
「妖刀を手に入れるのは、俺たちだー!」
「いや、俺たちだー!」
「とにかく、ここにいる全員を倒してやるー!」
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