第三十四話
すると
「くっくっくっ、またさっきの攻撃か? いいだろう、やってみろ。この彦太郎様に同じ技が通じると思うのならな……」
市之進は構わず、放った。
音波!
いいいいんんんん!
すると彦太郎は、余裕の表情で叫んだ。
すると彦太郎の左腕がぱたぱたと折れて、長方形の
市之進が驚いているスキに彦太郎は伸びた左腕で、またもや市之進の右手をつかんで攻撃を封じた。そしてまた距離を詰め、今度は右肩を斬った。
市之進は、あせった。まさかこんな方法で音波を防ぐとは……。しかも両肩を斬られて刀を構えるのが、きつくなった。だが倒さねばならない。『
彦太郎は、はしゃいだ。
「おいおい、また、さっきの攻撃かよ……。いいぜ、何度だって防いでやる。そしてまた斬ってやるぜ! ひゃっはー!」
市之進は音波を放った後に、
音波、
ぎゅいいいいんんんん!
そして彦太郎の左腕の盾に、一寸(約三センチ)の穴をあけた。
彦太郎は、驚いた表情になった。
「な、何だ、この攻撃は……」
市之進は、冷静に答えた。今の攻撃は、音波の衝撃波を一点に集中させたものだ。もちろん攻撃範囲は狭くなるがその分、
彦太郎は、あせった表情になった。
「くっ、今まで、この盾で防げなかった攻撃は無かったのに……」
そしてあせっている彦太郎に、市之進は攻撃を続けた。
音波、口ばし!
音波、口ばし!
音波、口ばし!
ぎゅいいいいんんんん!!!
攻撃を喰らった彦太郎の左腕は盾の形を
市之進は、言い放った。
「もう盾で防ぐことは出来ないようだね……。ならば、もう一度喰らってもらおう!」
音波!
いいいいんんんん!
彦太郎の全身を、二度目の衝撃波が
彦太郎は、うめいた。
「ち、ちくしょう……」
そんな彦太郎に市之進は、言い放った。
「思い知ったかい、
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