第三十二話
そして俺たちは
山道で俺はとうとう、
「ちょ、ちょっと
「うむ。ここまでくれば、もう少しだ。後は、この山を少し登ればあるはず……」
すると突然、山道に大男が現れた。大男は
「くっくっくっ。やはりきたな、
美玖さんは、いらついた。
「何だ、
「ふ、俺か? 俺は
すると美玖さんは、叫んだ。
「
美玖さんは腰を左に
「喰らえ!」
俺は
美玖さんは『
「よし。雑魚が出てきたということは、玄庵の工房は近いぞ! みんな、行くぞ!」
男は、
「ひゃっはー! 妖刀『
俺たちは走るのを止めて、
少しして、市之進が前に出た。
「
男は、おどけた。
「そうか、お前が『音』を持っているのか! それじゃあ俺が相手をしてやろう。
美玖さんは、
「『青龍』……。やはり『
市之進は『音』を
「美玖さんたちは、先へ進んでください。ここは僕に
「うむ、頼んだぞ!」と美玖さんは答え、俺たち三人は彦太郎の左横を走り抜けた。
●
彦太郎は、やはりおどけていた。
「ひゃっはー! やっと、つええ
『音』を中段で
「そうか。ならば教えよう、
●
俺たち三人が走っていると今度は、背の高い男が現れた。
俺たちが立ち止まると、男は聞いた。
「
重助は、前に出た。
「ふん、
男は無表情で、答えた。
「ああ、玄庵様の依頼だ。この
重助は、
「そういことだ、美玖さん。二人は先に行ってくれ!」
美玖さんは、「お前も
●
登はやはり無表情のまま、告げた。
「重助。気の
すると重助は、
「ごはははは! 面白い。この儂、四刀の
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