第4話
ようやく今日一日の家事を終えて、一息つけたのは11時少し前だった。
だけど、まだ最も苦痛な時間が残っている。そう、「夜のおつとめ」だ。私にとっては身体的苦痛より精神的苦痛の方が苦しい。心がすり減る。だから、心を無にして何とか耐える。
(頑張れ、私!心を無に。)内心で唱えながら寝室へ向かう。
本当に全てが終わったのは朝の3時。
私はシャワーで体をこれでもかというほど洗う。少しでも夫の体液を残したくない!その一心で赤くなるほど力をこめて洗う。
最中は心を無にしていたが、終わると途端に色んな感情が噴き出す。悲嘆、憎悪、嫌悪etc…
涙が出る。
(私、あと何年我慢しなきゃならないんだろう。。。)
上がって、布団に入ってからも寝つけない。
いっそ、夫を殺してしまおうかと考えたことも一度や二度ではない。しかし、残される娘たちのことを考えると、それは絶対にできない。
(私、ずっとこのままなのかなぁ。ずっと奴隷みたいに働いて、夫を怒らせないように気を遣って、心をすり減らして性処理までして……こんなのが一生続くのならいっそ、、、)
(死にたい!!!)
そう思った瞬間、深い眠りに落ちていた。時計は4時44分を指していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます