●「縁日」「鳥居」「子ども」

俺たちは縁日に来ていた。

鳥居を潜り、出店をまわりつつ本殿へ向かう。道中、店主からある話を聞く。


「昔、村で供物にされた子どもを供養する鎮魂祭なんだ。」


祭りの間その話が頭から離れない。そろそろ帰ろうと鳥居を目指す。


鳥居を潜ったその時、――何故か子ども姿で本殿前に戻っていた。 

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