第10話(完)
10
家路につくと、暗がりで四つの光がゆらめいていた。横目で追っていると光はついてきた。玄関の鍵を開ける。もうニンニクの臭いはしない。振り向いて光を見つめる。
「入れば?」
ヴァンパイアたちは少しまごついていた。それが、鍵を忘れた子供のようで、おかしくて少し笑えてしまった。
蚊がヴァンパイアだったらギリ許せる話(twnovelまとめ) 塩野秋 @shio_no_book
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