第3話 どうやっても勝てない
さぁて、かっこつけたのはいいものの……ここまでの数が押し寄せてくるとは思わなかったな………。何か長い棒とかないかな…。つか、これ、ダンジョンの外まで出て行ったりしたらやばいじゃん。どうしよ!
「ここで止めるしかねぇってことかよ!しゃあねえ!やったらぁ!」
「「「「「「「「GIIIIIIIIHIIIYOOORUUREEEEEEEEEEEEOUAEKIIIIIIIIIIIII!!!!!!!!」」」」」」」」
「………無理かも……。」
まぁとにかく、ちょい不味いかもって話だ。いや、かなり。これだけの質量で押されちゃあ勝てないからな。少しづつ分担させていくか。
「一体倒してドミノ作戦……やってみるか!」
まずはボスの足を殴る。そんでバランスを崩して倒れる。ほんで雑魚どもを蹴散らす。これで少しはなんとかなるんじゃねえの?
「ほいほいほおおいっと。失礼しますよ〜。」
間を縫って(途中強行突破して)ボスの所まで辿り付いた。それから、この足を殴りにっ!
「あっぶな。質量の乗った攻撃だこと。おぉ、怖い怖い。」
「BUUAAABABABABABAB。」
「このやろう…笑ってんな?そんなに余裕ぶっこいてるとさ、」
瞬時に死角に入る。
「足元掬われるぜ。」
思いっきり足を蹴った。相当硬えなコイツ!変異種なだけある!だが……。
「GUOOOOOOOOOOO……。」
後ろに綺麗に倒れていった。
「こんなに上手く行くんだな……。案外…。」
ちっさい小鬼とかゴブリンとかいろいろが押し潰されて死んでいった。
そんな時、声が聞こえた。
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『スキルの能力が拡張されました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『スキルの上限が拡張されました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『使えるスキルの種類が増えました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『一定の条件を達成したので、スキルレベルが上がりました。』
『スキルレベルが10/100になったので、戦闘系技能をダウンロードします。………。完了しました。これより、このスキルは戦闘系スキルになりました。では、より一層の高みを。』
「ん?なんだこの声?それに…スキルの拡張ってなんだ?意味が分からん。つかこの声あれか?スキル受けた時のあの。“運命の神声”か?」
運命の神声とは、スキルを授かる時に聞こえる声のことだ。この声と共に、スキルが授けられるから教会によって、神の声と運命を文字って運命の神声だそうだ。けっ。誰が信じるか。
「つぅか、そんな場合じゃないんだよなぁ……。」
「BURURURURURURU...........GUUUUUU.....GUUUUUUUUUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うわぁご立腹!」
青く毒々しい色が、段々真っ赤な赤に染まっていく。
「“
変異種特有の能力で、体色が変化したりして一定の時間だけ恐ろしく強くなる。
「早めに助けに来て欲しいんだがなぁっ⁉︎」
「GUUOOOOAAAAAAAAAAAAAA!!!」
横薙ぎに腕が払われただけでこの威力……どうにかしてるぜ。まじで。こんなのただの凡人冒険者には討伐なんてっ……ッ⁉︎不味い⁉︎
「カッッッッッッ………ハァッッ⁉︎」
やべえ、もろに食らっちまった……。い……てぇ…。これはちょいとヤバめだねぇ……。
うあ……………もう意識が……。
『持ち主の危険を確認。対処を開始します。自動戦闘機能、開始。No.001・【うさぎのうささん】を起動します。』
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