太陽系から追放された冥王星、神様の力で超質量を持つ~今更戻って来いと言われても軌道に乗ってやらないから~

四志・零御・フォーファウンド

密会がバレたんだがwww

「太陽さん、話ってなんですか?」


 137億年頃前、天の川銀河設立に伴って初めて知り合ったのが太陽さんだった。それ以降すっかり距離を取っていた太陽さんからの呼び出しには少し戸惑っていた。


「遠いところからわざわざすまないな」


「遠いと言っても59億キロぐらいじゃないですか。大したことじゃないですよ」


「……そうだな。——さて、本題に入ろう」


 太陽さんがそう言うと、後ろから地球が出てきた。


「よぉ冥王星」


「ち、地球さん」


 地球さんは少し特殊な人だった。滅多に存在しない「水」という物体を常に抱えているのだ。希少価値が高く他の銀河を探しても地球さんのような人はなかなか見つからない。


「太陽さん、どうして地球さんがいるんですか?」


「今回の話が地球にも関係しているからだ」


 なんだか嫌な予感がしてきた。


「なるほど。それで、話というのは?」


「―—単刀直入に言おう。冥王星、おまえを太陽系惑星から除名する」


 嫌な予感は的中した。


「ちょっと待ってください!どういうことですか!?」


「そのままの意味だ。キミには太陽系を外れて貰う。急なことだからしばらくは準惑星として太陽系の近くにいて欲しい」


 地殻内頭の中が真っ白になった。彼は何を言っているのだろうか。


「り、理由を教えてください!」


「いいだろう。その為に地球を呼んだからな。彼に例の映像を見せてやれ」


「はい」


 地球は自らの身体に映像を映し出した。


「これは惑星探査機が捉えたものです」


 映像は二つの惑星が仲良さそうに話している様子だった。この光景に見覚えがあった。


 表面温度体温が著しく下がっていくのを感じる。


「冥王星よ、彼女は誰だ?」


 太陽が厳しい目で冥王星を見つめる。


「そ、それは……」


「誰だと言っているんだ!」


 こうなっては逃げも隠れも出来はしない。彼女の名を明かす他なかった。


「…………エリスちゃんです」


 

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