夏のある日に
鮮やかな青い空
真っ白な入道雲は眩しくて……
目を細めると
よみがえるものがある
うっとうしいほどの蝉の声
きらきら輝く
緑の木々の中
麦わら帽子を片手で押さえ
虫網もって駆け回る私
汗の匂い
風の涼しさ
飛行機の音につられて
見上げると
ちょうどこんな空があったっけ
「おーい、行くぞ」
声にかけてく小さな私
そんな私も今は高校生
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